オレフィン類のアミノリチオ化を基盤とする含窒素複素環の効率的合成
Project/Area Number |
21659003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Doshisha Women's College of Liberal Arts (2010) Kyoto University (2009) |
Principal Investigator |
富岡 清 同志社女子大学, 薬学部, 教授 (50114575)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | アミノリチオ化 / カルボリチオ化 / リチウムアミド / 複素環 / 不斉合成 |
Research Abstract |
含窒素複素環は生理活性化合物に数多く見られる構造であり、その効率的構築法の開発は有機合成化学上重要な課題の一つである。分子内の適当な部位に配置した窒素原子と炭素原子の間で自在に結合形成が出来れば、種々の含窒素複素環が構築可能となる。炭素一炭素多重結合のヒドロアミノ化反応はこの要求を満たす格好の反応であり、また同時に化学的な観点からも非常に興味深い。すなわち、元来電子豊富で求核的なアミンが、同様に電子豊富なオレフィン類に付加するという点で、電子不足な炭素中心に対するアミン類の一般的な求核反応とは一線を画している。本研究では、リチウムアミドのオレフィン類への付加を基盤とし、一般性の高い含窒素複素環構築法の開発を目的とする。付加反応で繰り返し生成するアニオン種を利用した、多段階連続反応への展開、更には不斉配位子法を用いた多不斉点の立体選択的一挙構築法の開発も行う。 平成22年度はアミノリチオ化を開始反応とするタンデム型結合形成反応として、アミノリチオ化-アリール化連続環化反応を検討した。リチウムアミドの分子内オレフィンへの付加反応によって生じるリチウムカルバニオンを、分子内ハロゲン化アリールに対する芳香族求核置換反応へと利用することで、三環性含窒素複素環を効率よく合成できることを見出した。 また、キラル配位子制御によるリチウムアミドのα,β-不飽和エステルへの不斉共役付加-タンデムダブルアルキル化によるcis-2,3-置換ピペリジンの高立体選択的合成法を開発した。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)