スフェロイドを用いた胃上皮幹細胞の維持に作用するWnt標的分子の探索
Project/Area Number |
21659077
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
大島 正伸 金沢大学, がん研究所, 教授 (40324610)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 胃上皮幹細胞 / 初代培養 / Wnt / 未分化性 / マトリゲル / 胃上皮細胞 / Wntシグナル / スフェロイド |
Research Abstract |
消化管上皮幹細胞の維持にはWntシグナルが重要な役割を果たしている。Wntシグナルの持続的亢進は、上皮細胞の未分化性亢進および腫瘍発生の原因となる。しかし、Wntシグナルの標的遺伝子の中で、どの因子がこれらの作用を誘導しているのかは未だ不明である。これまでに作製した胃粘膜でWntを亢進するマウスの解析から、Wnt活性化により胃粘膜上皮細胞で発現が誘導される遺伝子群を同定している。本課題研究では、これらの候補遺伝子群の中から未分化性維持および細胞の腫瘍化の原因となる遺伝子を、胃上皮細胞初代培養細胞を用いた解析により同定することを目的として実施した。昨年度に続き、回収した胃上皮細胞をマトリゲルを用いて3次元初代培養実験を行い、Wnt依存的に単層上皮からなるシスト構造が形成されることを明らかにした。この培養法を用いて、炎症に重要なPGE_2経路遮断による上皮細胞増殖抑制機構を明らかにしてGastroenterology誌に報告した。一方、Wnt標的遺伝子の候補とした遺伝子群の発現をマトリゲルの上皮細胞を回収してreal-time RT-PCRで解析した結果、複数の遺伝子の発現誘導が確認され、真にWnt標的遺伝子であると考えられた。一方、これらの遺伝子発現をsiRNA等で遮断した影響を初代培養系実験により解析する予定であったが、リポソーム法、エレクトロポレーション法、およびレンチウイルスによっても、単離した胃上皮細胞への効率のよい遺伝子導入が出来なかった。以上の結果から、Wnt依存的にシストを形成する上皮細胞をSV40T抗原の導入などによりパッセージ可能な不死化株化細胞として遺伝子導入を可能とすることが、今後の重要な課題と考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(35 results)
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[Journal Article]2009
Author(s)
小熊圭祐、大島正伸
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Journal Title
分子細胞治療 特集「炎症反応と消化器発がん」(先端医学社)
Pages: 188-193
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