Project/Area Number |
21659091
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
黒田 雅彦 東京医科大学, 医学部, 教授 (80251304)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | miRNA / 血清 / 白血病 / 乳癌 / 再発予測 / フォローアップマーカー |
Research Abstract |
癌の医療において早期癌の根治治療が可能になった今日、特に早期に癌を診断することの重要性が再認識されている.現在、癌のスクリーニングには、PET検査や高解像度CTを用いた画像検査の一方、血液検査として腫瘍マーカーによる検査が一般に行われている.しかし、我が国で頻度の高い胃癌や、女性で問題となる乳癌などには、有効な血液中での早期の癌のマーカーが存在しないのが現状である.近年、マイクロRNA(miRNA)が注目され、様々な生物学的プロセスへの関与が明らかになってきた.特に、癌との関連においては、癌遺伝子を分解し癌抑制遺伝子のように働くmiRNAや、逆に癌抑制遺伝子を分解し癌遺伝子のように作用するoncogenic miRNAの存在も明らかになってきた.そこで本研究では、癌に関連する血清中のmiRNAを検出することによる癌の早期診断を目指している。今年度は、急性白血病、肝癌、乳癌患者の血清中のmiRNAの検討を行った。その結果、miR-92aが癌患者の血清中で極端に減少していることが明らかになった。一方で、血清中にはRNase活性が存在するため、時間の経過とともにmiRNAの分解される可能性がある。従って、血清中miRNAの分解、変性に関して検討を行った。その結果、血清中に存在するmiRNAは,室温で2週間放置していても安定であることがわかった。また、我々はmiR-92aが癌のフォローアップマーカーや再発予測に用いることができるかどうか検討した。そして、肝癌において、再発予測が出来ることが明らかになった。また、悪性リンパ腫においてもmiR-92aの検討を行った。その結果,ろ胞性リンパ腫,DLBCL,T細胞性リンパ腫においてmiR-92aの減少が明らかになった。さらに、リンパ腫の治療後寛解時にmiR-92aを計測すると、この時のmiR-92aの値によって、再発の危険度を推定できることが明らかになった。今後、これらのmiRNAの測定法の臨床応用を目指していく。
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Report
(2 results)
Research Products
(49 results)