遺伝子操作の可能なin vivo HIV-1感染モデルマウスの作製
Project/Area Number |
21659113
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Virology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高折 晃史 Kyoto University, 医学研究科, 講師 (20324626)
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Keywords | ウイルス / 核酸 / 感染症 / 免疫学 / 蛋白質 / 宿主因子 / マウスモデル / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
本研究の目的は、近年同定された種々の抗HIV-1宿主因子のin vivoにおける役割を解明するため、遺伝子操作の可能な、in vivo HIV-1感染モデルを作製することである。具体的には、NOD/SCID/IL2R_Y^null(NOG)マウスへのヒト臍帯血移植モデルにおける、レンチウイルスベクターを用いた遺伝子導入と、さらにはヒトiPS細胞を用いたNOGマウスでのヒトT細胞再構築系を樹立することである。そのなかで、特にAPOBEC3G/VifシステムによるHIV-1複製制御に着目して研究を進めた。まず、本宿主因子が、実際in vivoにおいてどの程度HIV-1の複製を制御しているかを、NOGマウスへのヒト臍帯血移植モデルにおけるHIV-1感染モデルにおいて検討した。本モデルにおいては、Vifありの野性型ウイルスは十分な複製が可能であるが、そのプロウイルスにはAPOBEC3による多数のG-to-A変異の導入を認めた。この変異導入の詳細な解析から、in vivoにおいては、内在性APOBEC3B,3G,3Fが大きな役割を担っていることが示された。以上の結果より、本マウスモデルが上記モデルとして適していることが示された。さらに、臍帯血へのレンチウイルスベクターを用いた遺伝子導入法に関してもその至適化を行った。 これらの研究成果により、本研究の目的とする遺伝子操作の可能なin vivo HIV-1感染モデルの作製の基礎が確立された。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)