Project/Area Number |
21659143
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory medicine
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
笠原 正典 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30241318)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 遺伝子再構成 / VLR / leucine-rich repeats |
Research Abstract |
免疫グロブリンはアミノ酸一残基の違いをも識別できる卓越した抗原認識分子であり、臨床検査試薬、実験試薬あるいは医薬として広く用いられている。最近、最も原始的な脊椎動物である円口類(ヤツメウナギ、メクラウナギ)において、免疫グロブリンに匹敵する特異性と、それを凌駕する結合親和性、安定性をもった抗原認識分子variable lymphocyte receptor(VLR:可変性リンパ球レセプター)が発見された。VLRはleucine-rich repeatモジュールを組み合わせることによって多様性を生み出す。本計画では、VLRを免疫グロブリンの代替試薬として利用する可能性を探ることを目的とした。従来、VLRにはVLRA、VLRBの2種が存在することが知られていた。最近、Cooperらにより、分泌型の抗体として機能するのはVLRBであり、VLRAはT細胞受容体のように分泌されないことが示された。われわれは、今回、VLRA、VLRBとは異なる新しいVLR遺伝子を同定し、それをVLRCと命名した。VLRCは遺伝子再構成によりVLRA,VLRB遺伝子に匹敵する多様性を生み出すが、LRRCT領域の多様性はVLRA、VLRBのそれに較べ軽度である。また、VLRCに特異的な抗体を用いた解析により、VLRCはVLRBのように抗体として分泌されるのではなく、VLRAのように膜結合型受容体として機能する可能性が高いことが明らかになった。以上より、VLR分子を抗体として応用するにあたってはVLRB分子を用いるべきであることが明らかになった。現在、VLRB分子の抗体試薬としての有用性を種々の観点(例えば、免疫染色、ウエスタンブロット、免疫沈降などにおける有用性の観点)から検討中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(40 results)