右心不全発症に関与する新規遺伝子の探索とその機能解析と医療への応用
Project/Area Number |
21659204
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
|
Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
斎藤 能彦 Nara Medical University, 医学部, 教授 (30250260)
|
Project Period (FY) |
2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
|
Keywords | 右心不全 / モノクロタリン / ブレオマイシン肺障害 / cDNAアレイ |
Research Abstract |
過去20年間に左心不全の診断法、治療法は格段に進歩し、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン(RAA)系阻害薬やβ遮断薬が治療薬として確立した。一方、重症左心不全では右心不全を合併するが、右心不全を合併した心不全の治療に難渋し、不幸な転帰をとることが稀ではない。そこで、本研究では右心不全の発症に係る分子機序の解明を目的として、右心不全右心室に特異的に発現する遺伝子の網羅的探索を行った。 ラットモノクロタリンによる右心不全モデルの右室と左室のcDNAをアレイ解析することにより、右心のみで発現亢進している遺伝子を絞り込み、目的の遺伝子Xを絞り込んだ。遺伝子Xは極めて種族間で保存されており、正常動物では肺が最も多量に産生する臓器であった。 モノクロタリン右心不全では、右心の発現量は5倍の増加し、肺での発現は逆に10分の1に減少した。 本年度の研究では、左心不全での左室での発現、他の肺障害モデルでの発現を検討したが、興味深いことに、この遺伝子Xは大動脈縮窄モデルでも、左室の発現は更新しないことが分かり、右心不全で特異的に増加することが証明された。一方ブレオマイシンによう肺障害モデルでも肺の遺伝子Xの発現は低下した。この遺伝子XをCOS細胞に発現させたが、残念ながらこの遺伝子は細胞外には分泌されなかった。従って投与実験は行わなかった。 遺伝子Xの機能を解析するため、遺伝子欠損動物を作製したが、ある程度予想した通り体制致死で会った。そこでコンディショナルノックアウトマウスの作製を進めている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)