プロテオミクス手法による抗体医薬品奏功性を予測する血清バイオマーカーの探索
Project/Area Number |
21659246
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
|
Research Institution | National Institute of Biomedical Innovation |
Principal Investigator |
仲 哲治 National Institute of Biomedical Innovation, 基盤的研究部, 部長 (30303936)
|
Project Period (FY) |
2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
|
Keywords | プロテオーム / 自己免疫疾患 / バイオーマーカー |
Research Abstract |
近年、関節リウマチなどの自己免疫疾患に対して優れた治療効果を発揮する抗体医薬品が開発され、臨床応用されている。一方で、自己免疫疾患患者においては抗体医薬品に治療抵抗性を示すケースも見られることが報告されており(Ehrenstein.M et al.(2007)JEM)、どの患者にどの抗体医薬品が奏功性を示すかは抗体医薬品を投与しない限り分からないというのが現状である。 申請者は抗体医薬品の効果を予測するバイオマーカーを同定するために、定量プロテオミクス手法の1つであるiTRAQ(isobaric tag for relative and absolute quantitation)法を用いて関節リウマチ患者においてinfliximab(抗TNF-α抗体)治療前、治療後の血清を解析した結果、leucine rich alpha-2 glycoprotein(LRG)の血中濃度が治療前にて高発現を示すことを明らかにした。ELISA法にて解析した結果、血中LRGは関節リウマチ、クローン病の活動性スコアと相関し、CRPよりも強く相関したことから、疾患活動性マーカーとして有用であることが明らかになった。さらに、血中LRGはCRP値が正常値でありながら疾患活動性が高いクローン病患者おいても高値を示したため、CRPでは検出できない疾患活動性の高い患者の検出に適していることが明らかになった。さらに血中LRGはinfliximab感受性のクローン病患者と比較して、infliximab抵抗性のクローン病患者にて高値を示したことから、infliximabの治療奏功性マーカーとなりうる可能性が示唆された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(13 results)
-
-
-
-
-
[Journal Article]2009
Author(s)
木村彰宏, 仲哲治, 岸本忠三
-
Journal Title
炎症と免疫 Th17と関節炎(先端医学社)
Pages: 21-26
Related Report
-
[Journal Article]2009
Author(s)
藤本穣, 川畑浩久, 仲哲治
-
Journal Title
Frontiers in Rheumatology&Clinical Immunology IL-6シグナル経路阻害による自己免疫疾患の治療(メディカルレビュー社)
Pages: 33-40
Related Report
-
[Journal Article]2009
Author(s)
大河原知治、藤本穣、仲哲治
-
Journal Title
リウマチ科 IL-6阻害による自己免疫性関節炎治療効果はTh17抑制を介している(科学評論社)
Pages: 62-67
Related Report
-
-
-
-
-
-