骨髄間葉系および上皮系前駆細胞の高効率回収法開発と難治性皮膚疾患治療への応用
Project/Area Number |
21659267
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dermatology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
玉井 克人 Osaka University, 医学系研究科, 准教授 (20236730)
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Keywords | 骨髄間葉系幹細胞 / 多能性幹細胞 / 骨髄移植 / 骨髄由来表皮細胞 / PDGFRα / Green fluorescent protein(GFP) / 皮膚潰瘍 |
Research Abstract |
1)新生仔マウス皮膚抽出液をヘパリンアフィニティクロマトグラフィーにより分画し、培養骨髄間葉系幹細胞の遊走活性を指標に選択した。得られた分画を直径5mmのシリコンチューブに充填した後、GFPトランスジェニック骨髄細胞を移植したマウスの背部皮下に移植した。1週間後に移植チューブを取り出し、チューブ内に集積したGFP陽性細胞の表面マーカーを検討した。その結果、骨髄間葉系幹細胞の表面マーカーであるLin^-/PDGFRα^+/CD44^+/c-kit^-を持ち、かつGFP陽性である骨髄由来細胞が、PBSを充填したコントロールに比較して有意に多く集積していることが明らかとなった。これら、シリコンチューブに集積した骨髄由来間葉系細胞を、tube-entrapped cells(TECs)と命名した。 2)TECsを培養、増殖させた後、種々の分化誘導培地を添加して多分化能を検討した。その結果、TECsは間葉系幹細胞が分化し得る脂肪、骨、軟骨への分化能に加えて、ケラチン5陽性表皮細胞や神経細胞への分化能を有することが明らかとなった。すなわち、新生仔マウス皮膚抽出液中に含まれる遊走因子によりシリコンチューブ内に動員されたTECsは、多能性幹細胞であることが示された。 3)マウス背部皮膚に皮膚欠損を作成した潰瘍モデルを作成し、その潰瘍周囲にTECsを1カ所あたり1x10^5個、全体で4カ所移植して、非移植群と潰瘍縮小効果を比較検討した。その結果、TECsを移植した群では、非移植群に比較して明らかに有意な潰瘍縮小効果が得られることが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(9 results)
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[Journal Article] The compound heterozygote for new/recurrent COL7A1 mutations ina Japanese patient with bullous dermolysis of the newborn.2009
Author(s)
Hashikawa K, Hamada T, Ishii N, Fukuda S, Kuroki R, Nakama T, Yasumoto S, Tamai K, Nakano H, Sawamura D, Hashimoto T.
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Journal Title
J Dermatol Sci 56
Pages: 66-68
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