Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀧口 修司 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00301268)
藤原 義之 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (40314330)
宮田 博志 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (80362713)
山崎 誠 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50444518)
黒川 幸典 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10470197)
牧野 知紀 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (80528620)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
昨年までの段階:食道癌化学療法感受性因子をDNAマイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析を用いて、発現変化の頻度は低いが、その変動(増加もしくは減少)の幅が大きく、細胞機能に強く影響すると思われる遺伝子(specific gene)を同定しようと試みた。化学療法前の生検標本を用い、12遺伝子(CD63,KRT18,FCGBP,DKKI,LRRC,BYSL,TNFSF10,ABCC2,SLC25A6,CHKB,KRT8,FN1)を感受性候補遺伝子として同定した。これらについてRT-PCRや免疫組織染色にて検証を行った。そしてこれまでにKRT18,KRT8,DKK1が新たなる感受性因子、予後因子であることを見いだしたので論文報告した。今年は新たにABCC2(=MRP2)について、免疫組織染色と細胞実験を行なった、siRNAを用いてMRP2の発現を抑制したところ、シスアラテンに対する感受性の回復を認めた。臨床研料においてもMRP2免疫染色と感受性の間に関連を認めた。これを論文報告した。(Br J Cancer, in press, 2010)。また、本研究の基本となる生検サンプルを用いてDNAチップにて感受性を予測するという研究についても報告した(Int J Oncol.37:1113-1120,2010)。また、本研究を推進するにあたり、癌間質細胞と癌細胞の遺伝子発現の違いが解析を困難にしているという事実を確認したので、マイクロダイセクションを行い、腫瘍部分の間質部分を分けて評価し、感受性因子を検索するというプロジェクトを開始した。この手法を用いてまず、FOXC2が予後因子であることを報告した。引き続いて間質部分に注目し間質にて強発現するテネイシンが新しい予後因子であること、感受性と関連することを見いだした。これについても論文投稿中である。
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