血管内皮前駆細胞を標的とした新たな加齢黄斑変性の治療戦略
Project/Area Number |
21659399
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
大野 京子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30262174)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 育男 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60100129)
望月 學 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (10010464)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | カテプシンL / 脈絡膜新生血管 / MMP / 骨髄移植 / 加齢黄斑変性 / 血管内皮前駆細胞 |
Research Abstract |
今年度はまず、眼底にレーザー強凝固を施行してBruch膜を穿孔した後に、眼球周囲にカテプシンL阻害剤を注入し、照射7日後に眼球を摘出して脈絡膜伸展標本を作製した。その結果、基材のみを注入したマウスに比較し、カテプシンLを注入したマウスで、脈絡膜新生血管は有意に縮小していた。 一方、カテプシンSの阻害剤やMMPの阻害剤を注入した場合には、基材のみに比較し、有意な脈絡膜血管新生の抑制は見られなかった。さらに、カテプシンLを内因性に欠損したノックアウトマウスでは野生型マウスに比較して、レーザー照射による脈絡膜新生血管が有意に抑制された。さらに、カテプシンLノックアウトマウスの骨髄を移植された野生型マウスでは、野生型マウスの骨髄を移植されたマウスに比較し、有意にレーザー誘導による脈絡膜血管新生が抑制された。なお、予備実験として、GFP色素を過剰に発現するトランスジェニックマウスの骨髄を、致死量の放射線を照射したマウスに移植し、骨髄の置換率がほぼ100%であることを確認している。レーザー照射部位の網膜の免疫組織学的解析では、カテプシンLの発現に一致してVE cadherin陽性細胞がみられた。VE cadherin陽性細胞は照射2日後には散在するsingle cellとして観察されたが、照射7日後には一部で血管腔の形成がみられた。一方、CD43、Ibal陽性細胞は殆ど見られず、またカテプシンLの発現とも一致していなかった。 以上から脈絡膜新生血管には血管内皮前駆細胞が発現するカテプシンLが重要であることが示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(61 results)