Project/Area Number |
21659435
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathobiological dentistry/Dental radiology
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
大関 悟 福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (80117077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清島 保 九州大学, 大学院・歯学研究院, 講師 (20264054)
福沢 秀昭 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (90465724)
橋本 憲一郎 福岡歯科大学, 歯学部, 助教 (00412619)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 口腔扁平上皮癌 / 炎症性サイトカイン / STAT / GPF / in vivo評価法 |
Research Abstract |
癌組織における遺伝子発現異常は、その周囲組織からの影響によって更に修飾される。そこで、ヒト口腔扁平上皮癌における癌形質とサイトカインシグナル経路との関わりを、特にJAK-STAT系経路に着目して検索を行い、扁平上皮癌におけるin vivo評価法の開発を試みた。 検索している口腔扁平上皮癌細胞株におけるIL-22のシグナル経路をその他ILのシグナル経路を比較検討した。また、シグナル経路の追加検索としてsiRNA法を用いてSTATと扁平上皮分化マーカーの発現との関係を検索した。シグナル経路を加味した遺伝子発現機構を組み込んだレポーターベクターの導入実験を試行した。 各サイトカイン受容体の発現の確認された口腔扇平上皮癌細胞株を用いてIL-22やIL-6と同様にILで刺激すると、一過性のSTAT3リン酸化を認め、STAT3結合部位APRE配列をもつluciferaseベクターにて活性化した因子の機能性が証明された。MAPキナーゼのリン酸化誘導に因子間差が見られたものの、検索した他のSTATに対する明らかな因子間差が認められなかった。しかし、因子間の機能が異なることを鑑みると、今後各刺激によるリン酸化部位の確認も必要と考えられた。また、MAPキナーゼリン酸化機序の相違を検索することも要すると思われた。また、STAT抑制因子SOCSの発現上昇や扁平上皮分化マーカーの発現減少などの効果はSTATに対するsiRNAにより減弱し、これらのシグナルにSTATが大いに関っていることが示され、レポーターベクター導入細胞へのサイトカイン刺激ではレポーターの発現上昇は確認できたが、その特異性については新たな検討課題が明らかとなった。 扁平上皮癌におけるin vivo評価法の開発に向けての礎となる結果が一部得られ、研究途中で見出された新たな検討課題を解析中である。
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