レジン構成成分の細胞毒性と薬物代謝酵素発現との相関に関する研究
Project/Area Number |
21659453
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Dental engineering/Regenerative dentistry
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
本郷 敏雄 東京医科歯科大学, 大学院・歯学総合研究科, 准教授 (60142444)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日景 盛 北海道医療大学, 歯学部, 准教授 (20134710)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 細胞毒性 / 薬物代謝酵素 / 歯科用レジンモノマー / 歯髄細胞 / RNA / HPLC / SDS-PAGE |
Research Abstract |
歯科用レジン構成成分には薬物代謝酵素により代謝活性化若しくは解毒化されるので、マウス歯髄細胞で薬物代謝酵素を発現するような薬物投与後の歯髄での薬物代謝酵素を発現する遺伝子の存在並びに歯科用モノマーによりマクロファージ様細胞のRaw 264.7で発現された薬物代謝酵素種の同定とその発現様式に加えて、細胞毒性との相関性について解明することを目的とする。雄性マウス歯髄から分離培養した細胞では薬物代謝酵素を誘導する細胞数が少なかったため、薬物代謝酵素を発現する遺伝子の同定は困難であった。しかし、ヒト肺臓がん由来のHepG2細胞のRNAレベルのPCR法からHepG2にBis-GMA処理により濃度依存的に薬物代謝酵素であるCYP1A1が誘導された。また、Bis-GMAの加水分解体は弱いながらCYP1A1を誘導したが、ビスフェノールAジグリシジールエーテルにはその誘導能は認められなかった。一方、1~30μM Bis-GMA処理したRaw 264.7では抗CYP1A1抗体と抗CYP2A1抗体、抗CYP2B1抗体を用いたウエスタンブロッティングで陽性は認められなかったので、Bis-GMAを添加した血清のみと培養細胞の上清中のBis-GMAをHPLCで測定したところBis.GMAの半減期は数時間以内であり、細胞の存在に拘わらず処理後48時間でもBis-GMAの加水分解体とメタクリル酸のみが検出された。このことから血清存在下のこれらの細胞ではBis-GMAは血清中のエステラーゼなどの加水分解酵素により速やかに分解され、in vitro系ではBis-GMAの代謝は主に加水分解が主流であることが明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)