Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
2009年の業績は次の通りである。:最初に、2008年の研究に基づき、静電相互作用や疎水性相互作用を利用してナノストランドをバンドル状に束ね、分離材料として利用できる極薄の複合膜を構築することを行なった。(Langmuir、2009,25、8514)。次に、タンパク質からなるナノメートルの厚みの丈夫な自立膜を、大面積で作製することが可能な新しい作製手法の開発を行ない、この膜が約2nmの細孔を有していることを示した。(Nature Nanotechnology、2009、6、353)この膜は、見かけの厚みが25nm、実効的な厚みが5-8nmであり、圧力印加で水溶液中から分子を超高速で分離する機能を有する初めての超薄膜材料である。この結果は、NHKを含む多くのマスコミによって報道され、取得した特許は3社の企業にライセンス供与されている。現在は、RO膜として利用可能ないくつかの新しい超薄の高分子膜を開発している途中である。
All 2009
All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)
Nature Nanotechnology 4
Pages: 353-357