Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
|
Research Abstract |
本研究はIL-23受容体およびIL-23/IL-23受容体複合体の結晶構造を解析し,分子認識機構およびIL-23のシグナル伝達複合体の形成機構を構造生物学的に解明することを目的としている.IL-23受容体はIL-12と共有されているIL-12Rβ1と特異的なIL-23Rから構成される.IL-23Rについては発現・精製法の確立・結晶化の初期条件検討を終え,結晶を得ることに成功している.現在,構造解析に適した結晶を得るために結晶化条件の精密化を行っている.IL-12Rβ1は発現系の構築を終え,結晶化に適した純度の蛋白質溶液を得るために,精製条件の最適化を行った.また,得られたIL-12Rβを用いてIL-23との結合を確認した.リガンドであるIL-23はすでに精製系を確立し,結晶構造解析を終えているが,複合体の調製を行うため大量培養系の確立を行った.その結果,1Lあたり約1mgオーダーの精製蛋白質を得ることに成功した.今後,発現・精製法を確立したIL-23,IL-23RおよびIL-12Rβ1を混ぜ,ゲルろ過クロマトグラフィーによりIL-23/IL-23受容体複合体として精製し,結晶化・構造解析を行う. IL-23とIL-23Rの結合を阻害するとTh17細胞が関わる炎症性疾患において炎症が抑制されることから,本研究により得られる知見は,IL-23とIL-23Rをターゲットとした抗炎症薬の開発の手がかりとなることが期待される.
|