アネキシンA8のメチル化パターンによる潰瘍性大腸炎患者の個別癌診断システムの開発
Project/Area Number |
21790159
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Medical pharmacy
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
畑 春実 昭和大学, 医学部, 助教 (00396441)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2010: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | アネキシン / メチレーション / メチル化 / Annexin |
Research Abstract |
潰瘍性大腸炎の長期経過例では、大腸癌(colitic cancer)の合併が報告されいる。しかし、colitic cancerは早期診断が困難であるため、早期診断や発癌予測に有用な遺伝子学的マーカーの確立が急務と考えられる。本研究は、Annexin A8の「メチル化パターン」をcolitic cancerの早期診断、悪性度・予後予測のためのバイオマーカーとして確立させることを目的とする。本年度の研究実績は以下の通りである。 1.in vivoにおけるcolitic cancerモデルの作製 p53+/-KOマウスに炎症誘発剤デキストラン硫酸(DSS)を投与することによりin vivoにおけるcolitic cancerモデルマウスを作製するため、熊本大学からp53+/-KOマウスを譲り受けた。しかし、昭和大学での繁殖が遅れ、期間内にモデルマウスの作製に必要な匹数を確保することが出来なかった。 2.Annexin A8のプロモーター領域のメチル化による発現制御の検討 Annexin A8のプロモーター領域をLuc遺伝子に連結したプラスミドを作製した。これを膵癌細胞株PANC-1に強発現させたところ、数時間後からプロモーター活性の上昇を確認した。この上昇は、プラスミドをメチル化することで有意に抑制された。これらの結果から、Annexin A8の発現制御にプロモーター領域のメチル化が関与している可能性が示唆された。 3.Annexin A8の機能解明 HIF-1 αのプロモーター領域をLuc遺伝子に連結したプラスミドを作製した。これをAnnexin A8の発現ベクターと共に膵癌細胞株PANC-1に強発現させたところ、プロモーター活性の上昇を確認した。この結果より、Annexin A8はHIF-1 αの発現を上昇させることで、癌の悪性化に関与している可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)