Project/Area Number |
21790243
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General pharmacology
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中川 慎介 Nagasaki University, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (10404211)
|
Project Period (FY) |
2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
|
Keywords | 血液脳関門 / ペリサイト / タイトジャンクション / BBB in vitro model / endothelial cells / astrocyte / 血液脳関門病態モデル |
Research Abstract |
血液脳関門(Blood-Brain Barrier, BBB)構成細胞の一つである脳毛細血管周皮細胞(ペリサイト)のBBB機能における役割は未だ不明な点が多い。BBBの基本構成単位は脳毛細血管内皮細胞、アストロサイトとペリサイトであるが、従来の研究では、主にアストロサイトのBBB機能誘導機構の解明に主眼が置かれていた。そこで、BBB機能(特にタイトジャンクション機能)におけるペリサイトの役割を明らかにするために、ラット初代培養の脳毛細血管内皮細胞、アストロサイトおよびペリサイトの共存培養法によるin vitro BBB再構成モデルを作製した。ペリサイトと脳毛細血管内皮細胞の共存培養により、タイトジャンクション機能の指標である経内皮電気抵抗(TEER)の上昇がみられ、タイトジャンクション構成タンパク質claudin-5の発現亢進も観察された。また、脳毛細血管内皮細胞、アストロサイトおよびペリサイトの3種類の共存培養法では、2種細胞の共存培養法よりも、更に、タイトジャンクション機能が強化されたことから、3種類の細胞が相互に影響を及ぼし合い、BBB機能を維持させていると考えられる。 また、この3種類の細胞を共存培養したin vitro BBBモデルは、代表的なトランスポーターであるP-糖たんぱく質や、BCRP、GLUT1などのタンパク質が機能的に発現していることも確認できた。アストロサイトと同様に、脳ペリサイトは、BBBの構築及びその維持に重要であることが示された。病態時(脳虚血、糖尿病、アルツハイマー病など)における脳ペリサイトの障害は、BBB機能の破綻を生じさせると考えられる。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)