Project/Area Number |
21790608
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Legal medicine
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡村 航 Osaka University, 医学(系)研究科(研究院), その他 (50437381)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2010: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 心臓 / 覚醒剤 / カルシウムチャネル |
Research Abstract |
覚醒剤は我が国で最も乱用されている薬物の一つである.覚醒剤は主に末梢神経の神経終末に作用し,カテコールアミンを過剰放出させることで心毒性を惹起することが知られている.一方,覚醒剤が直接的に心筋に作用し,心臓突然死を引き起こすとの報告もあるが,そのメカニズムについては不明な点が多い.今回,我々は心筋細胞に対するメタンフェタミン(MAP)の直接的影響について検討を行った.新生仔ラットから心筋細胞を単離し,MAP(500μM)を投与した.投与後,5分で心筋細胞の拍動数の増加およびCa^<2+>オシレーションの変化が認められた.また,培養心筋細胞への神経細胞の混入は認められなかったことから,MAPによる心筋細胞への影響は神経伝達物質を介した間接的作用ではないことが示唆された.次に,心筋細胞の興奮-収縮連関に関与する種々の分子に対するMAPの影響について検討を行った.アドレナリン受容体の阻害剤存在下でMAPを添加し,拍動数およびCa^<2+>オシレーションの変化を検討した.その結果,アドレナリン受容体を阻害した場合でも,MAPによる心筋細胞への影響は抑制されなかった.同様に,筋小胞体においてCa^<2+>動態を制御しているリアノジン受容体あるいはSR Ca^<2+>-ATPaseを阻害した場合でもMAPによる心筋細胞への影響は抑制されなかった.一方,心筋細胞膜上に存在するL型Ca^<2+>チャネルの阻害剤であるニフェジピンはMAPによるこれらの心筋細胞の変化を抑制した.更に,L型Ca^<2+>チャネルα1Cサブユニットを強制発現させたHEK 293T細胞においてMAPは細胞内Ca^<2+>濃度を増加させ,この変化はニフェジピンにより抑制された.以上の結果から,MAPは心筋細胞に直接作用し,L型Ca^<2+>チャネルからのCa^<2+>流入を増加させ,Ca^<2+>オシレーションを変化させることで,心筋細胞の拍動数を増加させることが示唆された.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Methamphetamine directly accelerates beating rate in cardiomyocytes by increasing Ca2+ entry via L-type Ca2+ channel2009
Author(s)
Sugimoto, K., Okamura, K., Tanaka, H., Takashima, S., Ochi, H., Yamamoto, T., Matoba, R.
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Journal Title
Biochemical and Biophysical Research Communications 390
Pages: 1214-1220
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Peer Reviewed
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