Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
oligometastasesの研究に関しては、脳転移のみのoligometastases状態のNSCLCに対する定位放射線照射の6施設共同研究にて、66例の対象患者で治療成績を解析し、3年全生存率42.1%,5年全生存率13.6%とUICC2002年版の臨床病期でIII期に相当する治療成績が得られた。このことから、このような病態では、全身状態にもよるが、緩和治療よりも積極的な治療がふさわしい症例群もあることが推察された。さらにoligo-recurrence例に限定すると、3年生存率51.8%、5年生存率17.8%と良好な結果が得られた。この結果は、原発不制御のoligometastases群に比べ有意に予後が良好であった(p=0.002)。さらに、子宮頸癌の腹部傍大動脈リンパ節転移例での前向き臨床試験の症例登録も7例に達し、良好な治療成績が得られたが、こちらについては当初の予定より症例集積数が少なく、統計学的な傾向を判断するまでには現段階で至っていない。今後、さらに症例登録を進め、遡及的調査研究の結果と同等の結果が得られるか検証するとともに、免疫組織化学的な検討も進めていく予定である。oligometastases関連の研究成果発表については、脳転移のみのolligometastases状態のNSCLCに対する定位放射線照射の多施設共同研究成果を第51回米国放射線腫瘍学会(米国、サンディエゴ)にて発表した。第18回日本乳癌学会学術総会において、乳癌骨転移のoligo-recurrence例に対する放射線治療の検討、と題して共同演者で4施設共同研究の成果を発表した。また、平成23年2月に実施された、多地点合同メディカルカンファレンスにて、癌診療におけるoligometastasesとoligo-recurrence、と題して講演を行い、本研究の成果の一部を発表した。
All 2010 2009
All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results) Presentation (6 results)
日独医報
Volume: 55 Pages: 32-36
Jpn J Clin Oncol 40
Pages: 107-111
臨床放射線増刊号 54
Pages: 1557-1562