門脈枝塞栓術における造血幹細胞の関与とG-CSFの効果を解明する研究
Project/Area Number |
21791272
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
脊山 泰治 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 助教 (10376428)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 外科 / 肝切除 / 門脈枝塞栓術 / 造血幹細胞 / G-CSF |
Research Abstract |
初年度はまず今までに門脈枝塞栓術を施行してきた症例の総括としてデータベースを作成した。特に肝機能障害が背景にある肝細胞癌症例で門脈枝塞栓術の効果が得られるか検証した。対象は過去14年間にHCCに対しPVEを施行した60症例。原則としてTACEを腫瘍選択的に施行し7-10日後PVEを施行した。TACE-PVEを施行したのは50例であり8例は前治療が施行されていたためPVEのみ施行した。残り2例は腫瘍的理由でPVEのみ施行した。PVEによる2週間後の残存予定肝比率変化は平均でICG-R15 10%未満群(n=27)では41.0%→48.7%(+7.7%)、ICG-R15 10-20%群(n=27)では49.3%→56.7%(+7.4%)、ICG-R15 20%以上群(n=5)では47.6%→56.7%(+9.1%)でありICGの値による残存肝比率増加に差は認めなかった。結論としてICG-R15が10%以上の症例でもPVEは有効であった。PVEにより肝機能が悪化する症例、残肝肥大が悪い症例があり肝切除のリスク評価手段としての活用も可能である。PVE後の長期生存も良好であった。門脈枝塞栓術に対するG-CSFの効果についてはラットを用いて門脈枝結紮群と門脈枝結紮+G-CSF群を比較した。G-CSFは門脈結紮後3日間投与するプロトコールで施行し評価は3病日、7病日で行った。肝容量変化に対して一定の効果は認めるものの有意差には至っておらず、臨床に繋げていくためには今後G-CSF投与量、投与スケジュールについて更なる検討が必要と考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)