網膜虚血傷害の分子機構の解明と干渉RNAによる治療法の開発
Project/Area Number |
21791701
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
松原 明久 Nagoya City University, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80336685)
|
Project Period (FY) |
2009 – 2011
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
|
Keywords | 白血球 / アクリジン / 綱膜微小循環 / 虚血 / ラパマイシン |
Research Abstract |
まず、ラットを用いて虚血再還流モデルを作成した。これまで我々はラットの視神経を結ぶモデルを使用していた。このモデルは眼内を操作しないため、眼底を透見はいいが、結ぶ力のばらつき、視神経挫滅による網膜障害の影響などの問題があった。今回、前房内に点滴ポールに接続した針を四乳することによる高眼圧誘導虚血再還流モデルを作成した。このモデルは中間透光体の混濁をきたしやすいが、ばらつきが少なく、簡便なモデルである。中間透光体の混濁をきたさないよう、針が角膜、水晶体を損傷しないよう、注意して作成した。90分間の虚血の後、アクリジンによる網膜白血球造影影を行った。虚血再還流後4時間から網膜細静脈にローリング白血球が認められた。24時間でピークとなり、168時間後には消失した。網膜内の集積も同様に4時間で増加し、24時間でピークとなった。168時間後でも若干認めた。再還流後の網膜厚さについても検討した。網膜厚さは再還流後4時間で有意に増加した。再還流後24時間ではほぼ正常の厚さとなったが、168時間後には委縮により、有意に低下した。免疫抑制剤であるラバマイシンの影響についても検討した。ラバマイシンはVEGFを抑制する効果が報告されており、眼科領域で加齢黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫への臨床試験が行われている。再還流後のラバマイシン投与は168時間後の網膜委縮を低下させた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)