Budget Amount *help |
¥1,885,000 (Direct Cost: ¥1,450,000、Indirect Cost: ¥435,000)
Fiscal Year 2010: ¥741,000 (Direct Cost: ¥570,000、Indirect Cost: ¥171,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,144,000 (Direct Cost: ¥880,000、Indirect Cost: ¥264,000)
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Research Abstract |
本年度は,情報収集,幼児を対象とした調査の準備,大学生を対象とした予備調査を行った。進行状況は以下の通りである。 1.「子どもによる自発的,および,他者の指示による嘘におけるTruth Lie Discussion(TLD)の効果」の実験では,参加者の子どもに嘘をついてもらうなどの手続きが含まれるため,倫理的な問題点を含め,課題を再度検討中である。また,参加協力幼稚園,実験協力者を現在探しており,6月末頃から実験を開始する予定である。 2.子どもの証言の信用性についての調査を実施。大学生184名を対象とし,一般市民が子どもの証言の信用性についてどのように認職し,判断しているかについて質問紙調査を実施した。本調査の結果をもとに,平成22年度に計画している,「TLDが子どもの証言能力を判断する大人に与える影響について」の調査で用いる模擬裁判の実験刺激を作成する。また,本調査の結果については,日本心理学会第74回大会にて研究発表を行う予定である。 3.情報収集については,Annual San Diego International Conference on Child and Family Maltreatmentにて,36時間の司法面接法に関するトレーニングに参加した。研究テーマであるTLDは,子どもから体験した出来事についての証言を聴取する手法である,司法面接法の中に取り入れられている。トレーニングに参加し,実際の性虐待の事例における司法面接の中でTLDが用いられている地域と用いられていない地域があることが解った。この事実を踏まえて,今後の研究の中で,TLDの有効性を検討すると同時に,TLDを用いる場合の問題点などについても検討していく必要があると感じた。 来年度は,まず,1.の実験においてデータ収集を開始し,2.の調査の実験刺激作成にとりかかる予定をしている。
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