Project/Area Number |
21890056
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
守田 陽平 東京大学, 医科学研究所, 特任助教 (30531446)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,431,000 (Direct Cost: ¥1,870,000、Indirect Cost: ¥561,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,157,000 (Direct Cost: ¥890,000、Indirect Cost: ¥267,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,274,000 (Direct Cost: ¥980,000、Indirect Cost: ¥294,000)
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Keywords | 造血幹細胞 / 分化 / 移植 |
Research Abstract |
造血幹細胞の初期の分化経路を明らかにすること目的として、造血幹細胞分画に含まれていると考えられる造血前駆細胞を同定することを試みた。これまでの実験により、CD41抗体を用いることで、マウス骨髄CD34陰性、c-Kit陽性、Sca-1陽性、分化抗原陰性(CD34-KSL)の造血幹細胞分画に含まれている造血前駆細胞を同定できる可能性が示唆された。そこで、赤血球、血小板への分化能を解析することが可能なKusabira Orangeトランスジェニックマウスの骨髄細胞をドナーとして移植実験を行った。CD150抗体CD41抗体を用いCD34-KSL細胞を3つの亜分画に分離、それぞれ単細胞による移植を行った。その結果、CD41陰性CD150陰性CD34-KSL細胞は、以前の実験と同様に骨髄球系細胞への分化能が弱く、リンパ球系に偏った分化能を示した。また、CD41陰性CD150陽性CD34-KSL細胞は、骨髄球系、リンパ球系細胞両方への強い分化能を示した。一方で、CD41陽性CD150陽性CD34-KSL細胞は、赤血球、血小板へ分化する能力しか示さない細胞が見られた。また、血小板、赤血球は他の血球細胞と比べて造血幹細胞から早期に産生されることが明らかとなった。 これらの結果から、造血幹細胞からの分化の最初の方向付けがこれまで考えられていたよりも、さらに早い時期に起こっていることが示唆された。今後、これらの分化能について、より詳細な解析が必要であると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)