上皮細胞が産生するIgG能動輸送タンパク質FcRnによる歯周炎治療法の開発
Project/Area Number |
21890165
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Periodontal dentistry
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
應原 一久 Hiroshima University, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80550425)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,755,000 (Direct Cost: ¥1,350,000、Indirect Cost: ¥405,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,755,000 (Direct Cost: ¥1,350,000、Indirect Cost: ¥405,000)
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Keywords | 歯肉上皮細胞 / 歯周炎 / 抗体 / 能動輸送 |
Research Abstract |
本研究では、歯肉上皮細胞機能制御による歯周病治療法および予防法の開発を目指している。 neonatal FC receptor(FcRn)は抗体(IgG)やFc receptor領域を有するタンパク質を能動輸送する。この歯肉上皮細胞が発現するFcRnによって、抗炎症作用や骨吸収抑制作用を有する抗体やタンパク質を口腔内から歯周組織内への輸送させるドラッグデリバリーシステムを構築し、歯周病治療の開発を目指す。 本年度は、in vitroの実験として、培養上皮細胞を用いた以下の実験を行い知見を得た。 1. ヒト正常歯肉上皮細胞におけるFcRnの発現について検討し、mRNAレベルおよびタンパク質レベルで発現を確認した。さらに歯周病原性細菌A. actinomycetemeomitans,P.gingivalisの刺激によってFcRnの産生が誘導されることを突き止めた。また、健常者および歯周炎患者においてもFcRnの発現を確認した。 2. FcRnは、IgGまたはIgGのFc領域を有するタンパク質を能動的に輸送することが明らかとされており、ヒト由来正常歯肉上皮細胞をTranswell(R) upper wellで培養し、タンパク質がFcRnを介してlower wellに経時的に輸送されることELISAで確認した。供試タンパク質は、破骨細胞活性化因子RANKLの阻害因子である、OPG-Fcを用いた。次年度は今年度の結果をもとに、輸送されたタンパク質の活性を確認し、in vivoでの作用を検討する。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)