Budget Amount *help |
¥2,652,000 (Direct Cost: ¥2,040,000、Indirect Cost: ¥612,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,261,000 (Direct Cost: ¥970,000、Indirect Cost: ¥291,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,391,000 (Direct Cost: ¥1,070,000、Indirect Cost: ¥321,000)
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Research Abstract |
本研究では、新型インフルエンザの迅速診断を目的として、超高感度・迅速・簡易イムノクロマト法の研究を行うことを目標とした。 目標1.感染初期の潜伏期間にも検出可能な超高感度(数pg/ml)については、インフルエンザとhCG(Human Chorionic Gonadotropin、妊娠検査のマーカー)の両方について、発光法を利用し、市販のイムノクロマトの100,000倍の感度が達成できた。hCGの感度は、50fg/ml(=0.05pg/ml)である。 目標2.迅速に(30分以内)に関しては、合計約15分の操作時間での検出が可能であった。 目標3.超微量のサンプルから、に関しては、インフルエンザにおいて0.1pfu/mlの感度を達成した。この量は、患者の鼻腔ぬぐい液・咽頭ぬぐい液を通常のイムノクロマト診断用に処理した場合の1/100以下の超微量である。 目標4.複数の異なる抗原型(H5、H7、タミフル耐性等、3~5項目)を同時に、については、A型インフルエンザの抗体2種(1種は2通りの希釈倍率)をメンブレンに固相化し、3項目同時測定を行い、3項目すべてにおいて、上記の0.1pfu/mlの感度を達成した。 目標5.簡便に解析できる測定法に関しては、市販のイムノクロマトと同様の操作に、発光基質の添加が加わったのみの簡便な操作である。 高感度化の手段として、当研究室において開発した超高感度同時多項目測定法(MUSTag法)を応用し、「MUSTagクロマト法」の開発を行う目標に関しては、hCGとインフルエンザの両方について、Real time PCRを使用し、系が機能し、抗原濃度に応じた定量性を示すことを確認し、市販のイムノクロマトの10倍程度の感度を達成した。また、蛍光標識したDNAをMUSTag化し、検出抗体として使用した蛍光法では、市販のイムノクロマトの1,000倍以上の感度が達成できた。
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