バリ・ガムランにおける音楽と舞踊との即応的連携に着眼した諸民族の音楽の指導法開発
Project/Area Number |
21901002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
哲学・芸術学
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
江谷 和樹 Joetsu University of Education, 教諭
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥580,000 (Direct Cost: ¥580,000)
Fiscal Year 2009: ¥580,000 (Direct Cost: ¥580,000)
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Keywords | バリ・ガムラン / 舞踊 / 小学校音楽科 |
Research Abstract |
1研究目的 本研究は、小学校音楽科における「諸民族の音楽」(アジアの音楽)について、インドネシアのバリ・ガムランにおける音楽と舞踊との即応的連携に着眼した指導法開発を試み、実践場面における児童の音楽的行為を分析することを通して、この指導法がもたらす学びの特質を明らかにする教育実践研究である。 2研究方法 バリ・ガムランの表演の場では「舞踊が音楽をつくり、音楽が舞踊をつくる」と称されるほど、音楽と舞踊との密接な連携が重視される。楽器奏者は踊り手の一瞬の動作に即応して音楽を展開させるとともに、踊り手は音楽のテスクチュアの変化を敏感に感じ取り、身体のパフォーマンスに反映させる。このような異なる表現が野間の相互の連携に着眼して「諸民族の音楽」の指導法を構築することで、児童の音楽的観察力を高め、他者と積極的に意志を交換する力を育成することができると考える。 3研究成果 1)音楽と舞踊を分業的に学習するのではなく、両者を並行的に学習することで、旋律の中心となる拍の重心感や、アンセル(angsel)と呼ばれる旋律の完結感など、音楽のテクスチュアを舞踊の動作に置き換えて身体性を通して学ばせることができること。 2)音楽と舞踊に携わる者同士が独自の合図を共有し、特定の指揮者を置かずとも即興的に音楽を展開させられることで、コミュニケーションの能力が育成されること。 3)バリ・ガムランの音楽が基本旋律の連続で構成され、舞踊も様式化された基本動作の組み合わせで表現できることから、小学生でも比較的簡単に取り組むことができること。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)