Project/Area Number |
21903001
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
外国語・外国文学
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
小川 正晃 Kagawa University, 教育学部附属坂出中学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥330,000 (Direct Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2009: ¥330,000 (Direct Cost: ¥330,000)
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Keywords | フランス語 / フランス文化 / フランスの歴史 |
Research Abstract |
「フランス語学習から英語学習を考える!」 1学習内容とねらい (1)内容 フランス語は日本ではあまり馴染みが無いように感じられるかもしれないが、実はいろいろなところで使われており、日本人にとって大変身近な言語である。そのフランス語(英語以外の外国語)を切り口に英語を学習していこうと考えた。英語と同じようにアルファベットを用いる言語であるフランス語は、語源的にも英語との結びつきはとても深い。そこで、簡単なフランス語会話や単語を発問したり意味を理解したりする中で、英語との共通点を探し、聞き覚えあるものの中から親近感を感じ取ろうとした。そして「フランス」そのものを感じ取れるような授業展開を図った。そうすることで異文化理解にも幅広く興味を持ち、また言語習得の新しい視点として英語という言語の本質も様々な角度から体得できた。 (2)ねらい ・フランス語を発音したり覚えたりする中で、共通性の高い英語への理解を深める。 ・フランス語を発音したり覚えたりする中で、英語という言語との類似性に気付き、その文化的背景までに関心を持つ。 ・異学年合同グループで学習することで、お互い刺激をしながら高め合う。 *フランス語学習は誰も分からない学習内容となるため、学年差を特に感じずに取り組める題材である。しかし、英語と同様にアルファベットを用い、また言語の起源を探れば英語と密接に繋がりのあるものとして、違った角度から英語学習に取り組むには適していると考えた。ここに、学年差、経験差が表れ、教え学び会う意義を実感できるものと思われる。 2振り返りと今後の見通し 正直、フランス語は難しい。すべての物の名前が男性名詞や女性名詞に分かれ、また語形変化は英語よりも複雑である。語順の規則性も英語や日本語とも異なり、なかなか身につけていく手がかりが少ない。フランス語を学ぶと、「英語」という言語を学ぶことが、如何に簡単かが分かる。フランス語を生徒に「難しい…」と思わせ、学習意欲を減退させたくない。難しいと思う手前を最終の習得段階と捉え、そこまでは精一杯取り組ませると同時に、「これだけ喋られるようになった」という満足感を味わわせたい。その境界線をどこにするか、今後の大きな課題である。今後の見通しとして、今までに得た喜びや意欲を、「発信」という形で学習の価値付け・意味付けを図りたい。
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