Project/Area Number |
21930026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
基礎医学
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
中村 直子 Kumamoto University, 生命資源研究・支援センター, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
Fiscal Year 2009: ¥530,000 (Direct Cost: ¥530,000)
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Keywords | 緑膿菌 / 動物実験施設 / RAPD法 |
Research Abstract |
【研究の目的】今年度私は、熊本大学を含む九州内の施設で飼育されているラットや野生齧歯類に由来するマウスを含む各種マウスから日和見感染の起因菌の一つである緑膿菌(Pa)を分離していくつかの型別をおこない、九州内で分離されるPaを比較し分析を試みた。 【研究方法】熊本大学生命資源研究・支援センター動物資源開発研究施設本館(熊大)にて、これまで分離されたPa保存株、さらに、熊大および宮崎大学フロンティア化学実験総合センター実験支援部門生物資源分野(宮大)にて飼育中のラット、遺伝子改変(Tg)マウスおよび野生由来齧歯類の糞便からNACブロス等を用いて新たに分離したPaを用いて以下の解析をおこなった。1.Pa群別用免疫血清にてO型血清群を確認。2.薬剤感受性試験による型別。3.Random amplified polym orphic DNA(RAPD)法による型別。1~3の型別の結果より、株間の比較をおこなった。 【研究成果】熊大保存株16株、熊大Tgマウスから新たに分離した5株、および宮大にて分離した49株を対象に検討を行ったところ、すべての株が薬剤感受性株であり、薬剤感受性による比較は出来なかった。熊大では保存株は、血清群B、G、I、F、C、M群に、RAPD法ではそれぞれ6、3、3、2、1、1種類に分類され、Tgマウス株は血清群I群、RAPD法では1種類に分類された。宮大では、Tgマウス5系統から18株分離され、血清群G群、RAPD法では1種類に分類された。二つの飼育室で飼育されていた一般マウス2系統および野生由来齧歯類等9系統から分離した29株は血清群B、G、H,I群に群別され、それぞれRAPD法では3、2、1、4種類に分類され、二つの飼育室内には複数のPa株が混在している事が明らかとなった。熊大と宮大で同じ血清群を示したPaであっても、RAPD法では全く違う泳動像を示したことから、二大学には同一由来のPaは分布していない事が想像された。
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