Project/Area Number |
21H00521
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02050:Literature in general-related
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
久保 昭博 関西学院大学, 文学部, 教授 (60432324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日高 佳紀 佛教大学, 文学部, 教授 (00335465)
武田 将明 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (10434177)
齋藤 渉 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20314411)
高橋 幸平 同志社女子大学, 表象文化学部, 准教授 (40581567)
橋本 一径 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70581552)
森元 庸介 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (70637066)
岩松 正洋 関西学院大学, 商学部, 教授 (80273952)
辻川 慶子 白百合女子大学, 文学部, 教授 (80538348)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥16,770,000 (Direct Cost: ¥12,900,000、Indirect Cost: ¥3,870,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
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Keywords | フィクション理論 / 文学理論 / メディア論 / フィクション / 芸術理論 / 分析哲学 / 比較文学 / メディア研究 / 思想史 / 言説分析 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、言語哲学や認知科学、人類学などの知見を取り入れ、文学理論の地平を拡げた近年のフィクション理論の展開をふまえ、文学研究者と思想史研究者の対話と協同からなる領域横断的な研究によって、近代社会におけるフィクションの実践と機能の諸相を明らかにすることをめざす。本研究は以下の三つの軸に従って行われる。①現代のフィクション理論を分析し、ハンドブックを作成する、②近代文学(西洋ならびに日本)における虚構的言説/事実的言説の布置を多角的に検討する、③社会領域におけるフィクション実践の諸形態を調査・分析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年度には6月6日、10月17日、2月12日にいずれもオンラインで研究会を行った。具体的には、6月6日は研究の方向性や研究計画についての議論、10月17日には清塚邦彦氏(山形大学)を迎えた講演会と討論(「虚構概念の哲学的分析:『フィクションの哲学』がめざしていたこと」)、2022年2月12日はフランソワーズ・ラヴォカ氏(パリ第3大学)を迎えた講演会と討論(「ファクトとフィクションの境界ー今日の争点」)である。また、2月25日には、関連イベントとして、アリソン・ジェームズ氏(シカゴ大学)によるオンライン講演会(「ドキュメンタリー的想像力ーリアリズムからシュルレアリズムへ」)を、関西シュルレアリズム研究会ならびにリアリズム研究会と共同で行った。 2022年度は、6月26日に対面での研究会を東京大学にて、10月22日に関西学院大学にて、それぞれ行った。この2回の研究会は、それぞれ研究代表者ならびに研究分担者による発表と討議である。また、2023年1月21日には、ジャンジ・ニー氏(ヴァージニア工科大学)ならびに石橋正孝氏(立教大学)を迎え、早稲田大学にて国際シンポジウム(「聖地巡礼ーメディアを横断するフィクション」)を開催した。また関連イベントとして、2月19日に、小柏裕俊氏(京都芸術大学)、日比義高氏(名古屋大学)、加藤夢三氏(お茶の水大学)を迎え、高橋幸平、久保昭博、日高佳紀編『小説のフィクショナリティー理論で読みなおす日本の文学』(ひつじ書房、2022年)の公開書評会を開催した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウィルス感染という状況のため、研究代表者ならびに研究分担者による国内外(とくに海外)での調査や研究打ち合わせに関しては、計画よりも多少の遅れが生じている。とはいえ、研究集会ならびに公開講演会、シンポジウム等に関しては、オンラインを併用することで、おおむね計画通りに実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は新型コロナウィルスの感染拡大のため、必要な海外調査や資料収集を実施することが、相手国の事情などにより不可能になった。2022年度はその状況が改善されたために、研究代表者ならびに研究分担者それぞれが国内外での調査や研究打ち合わせを実施し、また研究会も対面で実施することができたが、海外での調査や研究打ち合わせの一部がいまだ実施できずに残っている。2023年度はその調査ならびに研究打ち合わせを実施し、さらに、国内での研究集会(3回)、公開シンポジウム(1回)、海外での関連ワークショップへの参加を予定している。
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