Project/Area Number |
21H00543
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岩居 弘樹 大阪大学, サイバーメディアセンター, 教授 (20213267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大前 智美 大阪大学, サイバーメディアセンター, 准教授 (00379108)
西岡 美樹 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 准教授 (30452478)
岩根 久 大阪大学, サイバーメディアセンター, 招へい教員 (50176559)
李 銀淑 大阪女学院大学, 国際・英語学部, 特任講師 (60817485)
大山 牧子 神戸大学, 大学教育研究センター, 准教授 (70748730)
大辺 理恵 大阪大学, 大学院人文学研究科(外国学専攻、日本学専攻), 講師 (80648949)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2021: ¥7,280,000 (Direct Cost: ¥5,600,000、Indirect Cost: ¥1,680,000)
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Keywords | 複言語学習 / ICT支援外国語学習 / ビデオ交流 / オンライン授業支援 / ビデオ撮影 / 遠隔授業 / オンライン教材 / 文字学習 / 音声学習 / 小大連携 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,音声認識とビデオ撮影・共有による自己省察(リフレクション)を基礎にしたオンライン複言語学習フレームワークを構築,実践検証し,多言語多文化社会を生きるための外国語教育の新たな方向性を提案することを目的とする. 3年間の本研究期間に,研究代表者がこれまでに実践検証してきた対面授業向け複言語学習モデルをオンライン授業向けに再構築し,小学校や大学だけでなく,高等学校や市民向け公開講座,こども向け公開講座などで活用できるオンライン複言語学習モデルを開発し提案することを目指す.この研究成果は,地域や世代を超えた複言語学習を実現し,多言語多文化社会を包摂する人材を育成する一助にもなると考える.
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Outline of Annual Research Achievements |
今年度は昨年度に引き続き、オンラインでの複言語学習実践で活用するためのオンラインコミュニケーションツール,オンライン学習ツールの検証・実験を行い、研究チームメンバーが担当する授業での実証実験を行った。また、ビデオや音声付きのオンライン教材の開発、インタラクティブビデオの開発なども実施した。 医療系大学での「複言語学習」クラスは初年度に引き続きオンラインでの実施となり、フレームワークの検証と修正を行なった。またオンデマンド教材としてインタラクティブビデオの導入を試みた。このクラスでは3言語の学習を通して言葉の学び方を学ぶという目標を設定し、最後の2回で3から6言語を自習して自己紹介ビデオを撮影するという試みも行った。 また、岡山県の小学校1校、佐賀県の中学校1校での複言語学習を実施した。小学校での実践は4クラス児童140名を対象にオンライン(初回のみ対面)で行なった。大規模校でのオンライン複言語学習は初の試みであったが、授業を7回実施し、7言語を学習することができた。一方で、クラス運営や教員間の連携、4教室に配信する際の問題点、児童とのやり取りの難しさなど、さまざまな課題が浮き彫りになった。中学校については、2校時を使って実施した。前半は日本人教員が教室で対面で授業を行い、後半は留学生にZoomで参加してもらいながら授業を進めるという新しいスタイルを試した。この試みでは、受信側の課題が明らかになり、より良いオンライン授業のためのヒントを得ることができた。 オンラインでの市民講座は合計4回実施した。今回は韓国語とロシア語で文字学習のための教材開発を行い、文字学習に特化した講座も開講した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初計画した内容に加えて、オンライン教材の開発や文字学習のための教材開発、インタラクティブビデオを活用したオンデマンド教材の開発なども追加して実施できた。 医療系大学での授業では、当初予定していた3言語に加えて、最大6言語を追加で学習し、合計9言語で学習成果ビデオを撮影した学習者も複数名いた。言葉の学び方を学ぶというタスクが予想以上に機能していることが明らかになった。 また大規模小学校でのオンライン授業実践から、オンライン配信や授業運営の課題を明らかにすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、複言語学習のフレームワークを検証し、学習リソースの開発を進める。 音声認識サービスのオンライン授業での活用法に加えて、対話型AIの可能性、AR/VRなどの活用の可能性も視野に入れながら、複言語学習の フレームワークを発展させる。
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