Project/Area Number |
21H00691
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 06020:International relations-related
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
黒田 友哉 専修大学, 法学部, 准教授 (10794414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
倉科 一希 同志社大学, グローバル地域文化学部, 教授 (00404856)
能勢 和宏 帝京大学, 文学部, 講師 (10757058)
青野 利彦 一橋大学, 大学院法学研究科, 教授 (40507993)
森 靖夫 同志社大学, 法学部, 教授 (50512258)
鈴木 宏尚 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (80415926)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥12,610,000 (Direct Cost: ¥9,700,000、Indirect Cost: ¥2,910,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2021: ¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
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Keywords | 多極化 / 国際秩序 / デタント / グローバル化 / 三極委員会 / 国際秩序の変容 / サミット / 国際貿易・国際通貨体制 / SALT交渉 / 国際貿易 / 国際通貨体制 / GATT |
Outline of Research at the Start |
1970年代は多極化の時代といわれ、米ソ優越の時代にとってかわるべき国際秩序の変動期にあった。そのなかで政治、経済を中心に戦略面でも新たな国際秩序の模索がなされ、サミット、三極委員会の創設、GATT東京ラウンドの締結などの制度化がなされた。このプロセスは従来、米欧関係に注目して研究されてきたが、日米、日欧関係を中心に、日米欧というそれぞれの地域を対象にした専門家が協同して、日米欧関係を総合的視野から一次史料に基づき検討するのが本研究である。秩序変動期にある現代を展望する上での参照軸、意義申し立ての見られる現代の経済的グローバル化の淵源などの点で現代を展望する意義を持った学術的考察でもある。
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Outline of Annual Research Achievements |
本課題「1970年代の日米欧三極国際秩序の模索-日米関係史と日欧関係史の総合化の試み」は、1970年代という国際秩序の変動期における国際政治を、新たな視野から再検討するものである。なお、本課題でいう1970年代とは、文字通りの1970年代ではなく、1960年代後半から1980年代前半までの「長い1970年代」のことを指している。 この研究課題に対し、具体的には、ヨーロッパ、アメリカ、日本をそれぞれ専門とする研究者が協働して、政治・経済・軍事面にわたる総合的なアプローチを採用することで、最終的には、学術的な成果の刊行と社会への提言とを目指す。 2年目である本年度の最大の目標は、本研究を進めていく上での、二次文献の渉猟と一次史料の収集を行うことであった。また、次年後以降の具体的調査のため、対象 とする時代の一次史料や二次資料の情報共有を図り、研究の土台作りを進めた。 具体的には、①まず、全体会合で研究会メンバーが各自のテーマについての発表を行うことで、知識や分析視角の共有を試みた。②共通テーマに関して構築したデータベースを利用し、このテーマに関する知識の深化とこれまでになされてきた研究のより詳細な批判的検討を行った。③メンバー各自の今後の研究テーマの絞り込みとそれにかかわる鍵概念の精緻化を研究会での報告を通じて行った。④コロナ禍の中で、国内史料調査にも制限が課される状況のなかで、可能な限り海外史料調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究に参加しているメンバーは、各々作業を進め、3年目の研究成果報告に向け、準備している。また研究成果として予定している論文集に寄稿される予定の海外研究者を招いた国際ワークショップ開催に成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
共著論文集の刊行を目標とし、各自がつつがなく研究を進められるよう、状況に応じたオーガナイズを行うことが推進方策の肝となると思われる。
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