Government Debts and Productivity: Financial Crisis in the East German Planned Economy
Project/Area Number |
21H00732
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07070:Economic history-related
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
中村 靖 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 名誉教授 (60189066)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 計画経済 / 資本市場 / 生産性 / 国債 / 経済成長と金融 / 社会主義経済 / 政府債務 / 資金循環 / 国民経済計算 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,東ドイツ期の金融経済を,現金通貨管理,預金通貨管理,政府債務管理の順に実証的に分析する.一方,実物経済における生産性成長の推移を推計する.最終的に不良金融資産の累積と不良実物資産の累積を相関させることで,社会主義計画経済の持続不能性を示す.これは研究代表者がソ連経済についておこなった分析方法であり,この方法を東ドイツ経済に適用する.この方法の適用には,非公表の金融経済統計および各種計画指標と実績指標の両方を発見し,整備する必要がある.この研究によって,資本市場と相容れない社会主義計画経済は,本質的に持続不可能な経済システムであることを示す.
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Outline of Annual Research Achievements |
コロナ感染症流行により停止したドイツ公文書館における文献調査を一部再開できたため当初2021年度に予定していた研究段階まではほぼ実施できた.これにより,第1に,データ集積のあるソ連経済を対象としているものの旧東独への適用を想定した実物-金融マクロ経済フレームワークのプロトタイプを作成への着手が可能となった.東独データにはなお検討すべき点があるため,プロトタイプ・フレームワークに旧東独が基本的に準拠していた社会主義国国民経済計算基準である物的生産システム(MPS)を用いたソ連データを使ってを利用した論文として公表した.なお,このソ連データも公文書館で収集した非公表データである. 第2に,公表資料に公文書館資料を加えることで,旧東独経済の崩壊時の金融経済状況とその後のドイツ統一にともなう資本ストックの金融面,実物面での再評価問題について分析をすすめた.予想通り旧東独資本ストックの価値がほぼゼロであり,再建費用を入れればマイナス評価である可能性が高いことがあきらかになり,その結果を論文として発表した.世界市場評価での旧東独資本ストック価値がゼロであることは,本研究全体の出発点にある仮説の妥当性を強力に支持するものである.加えて,企業民営化・再建資金の調達,企業再建・経営戦略の作成,そこへ投下される資金効率評価という点で,統一後の民営化と資本市場との間に密接な相互関係があったことを定性的に示すことができた.この点は,今後,さらに定量的に検討すべき問題である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ感染症により停止を余儀なくされたドイツ連邦公文書館における資料収集をようやく再開することができた.それによって,過去調査で欠落していた部分を一定程度は補足でき,東独マクロ経済の実物-金融フレームワークの試作にとりかかれる段階に到達できた.
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ感染症により停止を余儀なくされたドイツ連邦公文書館における資料収集はようやく再開することができた.なおも体系的に収集が進んでいるとは言い難い状況であるが,過去調査で欠落していた部分を重点的に調査することで,一定のまとまりをもったデータが集積されつつある. 今後,これら部分的に集積されたデータのデータベース化と分析とともになお収集にとりかかれていない資料の収集およびこれまでの調査で存在が発見された資料の収集をすすめる.資料集と同時に,収集済み資料により定量的分析用のマクロ経済フレームワークのプロトタイプの作成を開始する.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)