Effective observational analysis to learners' behavior by visual search strategies
Project/Area Number |
21H00887
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09060:Special needs education-related
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
軍司 敦子 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (70392446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加賀 佳美 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (20436877)
竹市 博臣 国立研究開発法人理化学研究所, 情報統合本部, 専任技師 (60242020)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥18,200,000 (Direct Cost: ¥14,000,000、Indirect Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥15,600,000 (Direct Cost: ¥12,000,000、Indirect Cost: ¥3,600,000)
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Keywords | 社会性認知 / 視線解析 / 脳波 / 非侵襲的脳機能測定 / 非侵襲脳機能測定 / ワイヤレス脳波測定 / 注目行動 / 周辺視野 / 知的障害 |
Outline of Research at the Start |
注意あるいは社会性認知の障害,知的障害のある中高生を対象に,対人のコミュニケーション場面における他者への働きかけ行動について,①視覚認知における視空間情報処理の偏りと,②注意の指向性コントロールの妨げとなる視空間的・社会的要因に留意した視線と脳機能の時空間解析によって,行動や意思決定と同期する周辺視野の視覚探索ストラテジーを明らかにする.計測は,より日常に近い学習環境である教室や病棟にて自由行動の状態でおこない,他者への働きかけにともなう生体信号について,対教員の講義形式と生徒同士のグループ活動,ペア活動の場面間で比較し特徴を抽出する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,注意や社会性認知が発達途上の知的障害者について,対人コミュニケーション場面における周辺視野の視覚探索ストラテジーを探ることである.教室や学習環境である病棟にて活動する際に,彼らが正面(中心窩)に捉えていない情報を速やかに参照することの難しさを客観的に定量評価することによって,エビデンスに基づいた,参照しやすくなる教示法の考案や環境整備に参照できる情報提供をおこなう.ひいては他者への働きかけ行動を支える視覚探索ストラテジーを明らかにするため,まずはヒトや物,文字等への注目行動に焦点を絞り,①視覚認知における視空間情報処理の偏りと,②注意の指向性コントロールの妨げとなる視空間的・社会的要因に留意して,行動や意思決定と同期する視線と脳機能の解析から検討する. 研究1年目には,対照群である健常成人や定型発達児を想定し,行動や意思決定と同期する視線と脳機能を検出するパラダイムを作成し,研究2年目には健常成人および注意の障害や視野障害のある若年者を対象にデータ収集および解析をおこなった.その成果の一部は,学術大会や高校生を対象とした特別支援教育に関する模擬講義,教育委員会主催の小・中・高等・特別支援学校の教員研修会等を通じて紹介した. なお,データ収集にあたっては,研究1年目に被験者の感染防止対策および心身ストレス軽減を目指して構築した,脳波と視線のワイヤレス計測装置を用いた視空間認知データ収集の実験システムを活用した.この成果の一部は,学術大会や研究懇話会を通じて広く紹介した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究1年目に構築した,行動や意思決定と同期する視線と脳機能を検出するパラダイムを用いて,研究2年目には健常成人および注意の障害や視野障害のある若年者を対象に,1)顔等の社会性認知をともなう選好注視に同期する脳波成分,2)日本語文章黙読において意味のまとまりに注目しようとするサッケードに同期した脳波成分について,傍中心窩・周中心窩に刺激が提示される実験的環境においてデータ収集および解析をおこない,周辺視野における選好注視にともなう準備状態(随伴陰性変動:CNV)や能動的な注目行動による社会性認知(P3b)に関する成分を抽出することができた.現在,論文化の準備をおこなっている. 併せて,社会性認知に関する脳波成分(P3b)に教育実践経験が及ぼす影響を検討するため,危険場面が想定される表情や場面に対する検討をおこなった.被験者特性に関する客観的評価法の一つとして提案すべく,現在,論文化の準備をおこなっている. なお,研究1年目に,まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が長期化したことが影響し(2021年4月20日~同年9月30日,2022年1月21日~同年3月21日),被験者ボランティアのリクルート等が困難となり,健常成人を対象としたデータ収集期間を研究2年目にかけて延長することとなったものの,現在は通常通りに実験計画を組むことができるようになり,注意障害や視野障害等の臨床データの収集も開始することができた. またこの間,研究1年目に構築した,マスク着用による稼働が可能で,皮膚への前処置が不要のため取り付けが簡易でごく短時間にすむ,無線によるドライ・アクティブ電極を搭載した軽量のヘッドバンド型脳波計による実験システムについて,被験者の心身ストレスが極力,軽減されるよう,電極に更なる改良を施して実験システムを改良した.
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Strategy for Future Research Activity |
研究2年目までに構築した視空間認知データ収集の実験システムとパラダイムを用い,データ解析の結果を参照して,研究3年目には実空間での選好注視に同期する脳波計測に着手する.①視覚認知における視空間情報処理の偏りと,②注意の指向性コントロールの妨げとなる視空間的・社会的要因に留意した視線と脳機能について時空間解析をおこなう.その結果から,対人コミュニケーション場面での他者への働きかけ行動について,行動や意思決定と同期する周辺視野の視覚探索ストラテジーとその神経基盤を検討する. 併せて,注意や社会性認知,視野等に障害のある若年者を対象に,より日常に近い学習環境における自由行動の状態で,ヒトや物,教材等への注目にともなう視線等の生体信号の収集を継続し,特徴を抽出する. 実施にあたっては,被験者の感染防止対策および心身ストレス軽減のため,マスク着用による稼働が可能で軽量のワイヤレス眼鏡型視線計測装置を用いておこなう. 得られた知見について,学術大会や学術論文等を通じて広く社会に公表する.
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Report
(2 results)
Research Products
(20 results)
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[Journal Article] 特集にあたって2021
Author(s)
軍司 敦子、勝二 博亮
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Journal Title
Japanese Journal of Clinical Neurophysiology
Volume: 49
Issue: 4
Pages: 171-171
DOI
NAID
ISSN
1345-7101, 2188-031X
Year and Date
2021-08-01
Related Report
Open Access
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[Journal Article] 注意欠如多動症 (ADHD) の非侵襲的脳機能評価法2021
Author(s)
加賀 佳美
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Journal Title
Japanese Journal of Clinical Neurophysiology
Volume: 49
Issue: 1
Pages: 37-44
DOI
NAID
ISSN
1345-7101, 2188-031X
Year and Date
2021-02-01
Related Report
Open Access
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