渦生成・発達・消滅過程の定量的解析と高効率壁乱流制御への応用
Project/Area Number |
21H01245
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 19010:Fluid engineering-related
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
岩本 薫 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50408712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
光石 暁彦 大阪電気通信大学, 工学部, 准教授 (90456715)
仁村 友洋 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 特任助教 (90982603)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,680,000 (Direct Cost: ¥13,600,000、Indirect Cost: ¥4,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2021: ¥9,230,000 (Direct Cost: ¥7,100,000、Indirect Cost: ¥2,130,000)
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Keywords | 壁乱流 / 渦 / 輸送方程式 / 直接数値計算 / 乱流制御 |
Outline of Research at the Start |
壁に沿う乱流場の核心的構造である「渦」の生成・発達・消滅過程を含むライフサイクルを,新たに導出した渦構造の輸送方程式を用いて定量的に解明する.さらに,摩擦抵抗低減を目的とした各種の乱流制御手法が渦の時間応答性に与える影響を定量的に明らかにする.渦の輸送方程式を用いることで,従来勘案できなかった渦の時間発展に着目し,高効率な壁乱流制御手法を確立する.
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Outline of Annual Research Achievements |
壁に沿う乱流場の核心的構造である「渦」の生成・発達・消滅過程を含むライフサイクルを,新たに導出した渦構造の輸送方程式を用いて定量的に解明し,さらに,従来勘案できなかった渦の時間発展に着目し,摩擦抵抗の高効率な低減制御手法を確立することを目的として,以下の2項目を実施した. ①壁に沿う乱流場における渦のレイノルズ数依存性を評価するために,3つのレイノルズ数(摩擦レイノルズ数が110,300,650)の乱流場を直接数値計算を用いて再現した.新規に導出した渦構造の輸送方程式各項の流体力学的特性を統計的に評価した.従来のレイノルズ応力の輸送方程式の場合と同様に,各項の分布はレイノルズ数に依らず同様の傾向を示すが,レイノルズ数が増加するにつれて緩やかに変化した. ②従来から大きな抵抗低減効果を有することが報告されていた「壁面からある距離における(渦の)壁垂直方向の速度成分をセンシングし,その逆位相の吹出し・吸込み速度を壁面上の制御入力として与える制御」に,渦の輸送方程式の実質微分項を制御の入力に追加して,抵抗低減効果に与える影響を評価した.その結果,些少ではあるがより高い抵抗低減効果を得たことから,渦の生成・消滅過程を導入した制御アルゴリズムの有効性が示された.具体的には,渦の消滅課程により大きな吹出し・吸込み速度を壁面上で与え,渦の消滅を早める制御において,抵抗低減効果が増加した.他方,渦の生成過程でより強い制御入力を与えて渦の生成を抑える制御アルゴリズムでは,抵抗低減効果が減少した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載された本年度の研究実施計画を全て実施したため.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度では「壁面からある距離における(渦の)壁垂直方向の速度成分をセンシングし,その逆位相の吹出し・吸込み速度を壁面上の制御入力として与える制御」に,渦の輸送方程式の情報を制御の入力に追加したが,複雑な渦構造への最適な制御入力の関係は依然として不明である.来年度は,渦の輸送方程式の情報をどのように制御アルゴリズムに追加するのかを強化学習を用いて最適化する.総じて,高効率に摩擦抵抗を低減するために,時間発展を含めた渦構造への最適な制御手法を確立する.
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Report
(2 results)
Research Products
(23 results)