Deployment of Behavioral Mechanism Design using Cooperative Token
Project/Area Number |
21H01450
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 22050:Civil engineering plan and transportation engineering-related
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
原 祐輔 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (50647683)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳沼 秀樹 東京理科大学, 理工学部土木工学科, 准教授 (70709485)
力石 真 広島大学, 先進理工系科学研究科(国), 准教授 (90585845)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥13,650,000 (Direct Cost: ¥10,500,000、Indirect Cost: ¥3,150,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
|
Keywords | メカニズムデザイン / 非定常時交通行動モデル / 実験室実験 / 行動経済学 / 交通制御 |
Outline of Research at the Start |
本研究課題は災害復旧期のような交通容量が低下するが,全利用者に一律の利用制限を求めることが社会的に望ましくない状況を対象として,(1)資源の効率的利用,(2)金銭のやり取り不要,(3)小さな認知負荷を満たす行動論的メカニズムデザインの理論・実証双方の研究を行う. 具体的にはA) 協調促進トークンメカニズムの理論的解析と効率的なday-to-dayダイナミクスの構築,B) 協調促進トークンメカニズムの実験室実験と社会実験による実証評価の2つを実施し,協調促進トークンメカニズムが上記3つの性質を満たすことを示す.
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究が提案する協調型トークンメカニズムは従来のロードプライシングと異なり,課金ではなく,将来機会の損失を用いた新しいメカニズムデザインのアプローチである.具体的には,あるボトルネックに対し,無料で配布されたトークンを使って通過する状況を考える.トークンを利用すると一度消費するが,利用した時間帯に応じて,トークンが復活・再配布される.トークンが再配布されるまでの期間を制御することで,交通制御を行うことが本アプローチのアイデアである. 初年度に定式化した理論モデルは利用者行動の定式化,ボトルネック通過権利の割当確率,トークンの価値の3つを連立するシステムモデルで構成されており,これらの関係性を記述することで,トークンメカニズム下における均衡を考えることができる.初年度はatomic gameとして定式化していたため,数値計算による検証のみであり,モデルの解析的な検証が難しいというデメリットがあった.そこで,今年度はpopulation gameの枠組みで捉え直すことで,定式化の妥当性の検証,解の性質や効率的なアルゴリズム等について解析を進め,本モデルと他のモデルの違いや数学的な特性について明らかにし,国内学会にて発表した.また,本アプローチの理論解析だけではなく,実験室実験によって人間行動論からの実効性を検証するための実験室実験の調査デザインやシステム構築,被験者収集などの準備を今年度行った.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に構築した理論モデルの問題点を明らかにし,適切に修正を行なっている.また,それらを元に数学的な特性を明らかにし,解法アルゴリズムを提案した.この点については順調に進展していると言える. 実験室実験の準備についてはやや遅れているが,次年度実施するための手続きなどの整備は行なっている.
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度行った理論モデルの定式化と数学的特性,解法アルゴリズムについて取りまとめ,国内論文誌・国際ジャーナルへの投稿を行う. また,実験室実験を実施し,その結果を取りまとめて,国内学会への投稿を行う.
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)