Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
住宅における低湿度な環境は冬季に発生しやすく,それは皮膚,喉,目の乾燥と関連しているといわれている。居住者が乾燥を感じるような低湿度な環境が健康に影響を及ぼす可能性は依然として指摘されるものの,どのような条件により乾燥感を申告し,健康影響に至るのかについての知見は極めて少ない。そこで,本研究では,乾燥感による健康リスク低減に資する住環境整備手法を提示することを目的とする。本研究により,曝露環境が乾燥感に及ぼす在室者の生理・心理反応のメカニズムが明らかになれば,低湿度の下限値の存在が示されることや,健康リスク低減に資する新たな学術的な視点が創出されることに期待され,たいへん意義深い。