Project/Area Number |
21H01847
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 30020:Optical engineering and photon science-related
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
南川 丈夫 徳島大学, ポストLEDフォトニクス研究所, 准教授 (10637193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安井 武史 徳島大学, ポストLEDフォトニクス研究所, 教授 (70314408)
矢野 隆章 徳島大学, ポストLEDフォトニクス研究所, 教授 (90600651)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,110,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥1,410,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
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Keywords | ラマン散乱分光法 / 分子センサー / 増強ラマン散乱 / プラズモン / ラマン分光法 / プラズモニック光増強 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,これまで検査可能環境の制約(pH,温度,場所,センサー部に力が加わる環境など)を取り払い,様々な環境で網羅的に微量な分子を識別することが可能な耐環境性分子センサーを開発する.これにより,現在需要が急拡大している環境測定や食品安全性検査などの技術基盤を提供し,持続可能な開発目標(SDGs)に貢献する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,これまで検査可能環境の制約(pH,温度,場所,センサー部に力が加わる環境など)を取り払い,様々な環境で網羅的に微量な分子を識別することが可能な耐環境性分子センサーを開発する.これにより,現在需要が急拡大している環境測定や食品安全性検査などの技術基盤を提供し,持続可能な開発目標(SDGs)に貢献する. 2022年度は,金属との接触を必要としない増強ラマン散乱現象を用いたハイエンド型分子センサーの開発を行った.まず,研究代表者の南川を中心に高安定なラマン分光用レーザー光源,高感度分光器を用いた分子検出光学系を開発した.具体的には,倒立型光学顕微鏡を用いたラマン分光システムを構築し,光学系や検出系の最適化を行った.その上で,環境測定,食品安全性測定,バイオセンシングなどで対象としている各種分子を用いて測定液量,分子検出感度露光時間について検討を行った.その結果,測定に必要な液量を1 μL,分子検出感度1 pM,露光時間0.1秒の分子検出を実現した.これは当初目標としていた諸元を十分達成した結果である.また,露光時間については,当初想定よりも100倍高速化できた.さらに,研究代表者の南川を中心に耐環境試験(流水暴露,摩擦など),研究分担者の安井を中心にバイオセンシング試験,研究分担者の矢野を中心にセンサーシステムの有効性評価も行った.その結果,金属との接触を必要としない増強ラマン散乱現象を用いたハイエンド型分子センサーシステムの有効性を示すことができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り,ハイエンド型分子センサーシステムを開発し,概ね目標仕様を実現することができ,開発した分子センサーシステムの有効性を実証できたため.
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は,当初の計画通りにおおむね順調に研究が進展している.そのため,2023年度は,当初の研究計画に則り,金属との接触を必要としない増強ラマン散乱現象を用いた可搬型分子センサーの開発とその有効性の検討について,研究を推進していく.
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