Towards predicting dynamics of tropical forest ecosystem based on changes in local resource environments and functional traits with tree ontogeny
Project/Area Number |
21H02248
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 40010:Forest science-related
|
Research Institution | Forest Research and Management Organization |
Principal Investigator |
飯田 佳子 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (40773479)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 若菜 神戸大学, 農学研究科, 助教 (20780761)
鎌倉 真依 龍谷大学, 先端理工学部, 講師 (40523840)
甲山 隆司 北海道大学, 地球環境科学研究院, 名誉教授 (60178233)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2021: ¥8,190,000 (Direct Cost: ¥6,300,000、Indirect Cost: ¥1,890,000)
|
Keywords | 熱帯林 / 機能形質 / 資源量 / 成長 / 動態 |
Outline of Research at the Start |
生物多様性のホットスポットであると同時に重要な炭素プールである熱帯林において、群集を構成する樹種の違いが多様性維持機構・純一次生産・炭素貯留量にどのように貢献するかを理解することは、変動環境下の森林生態系の将来を予測し、適切な保全や管理を行う上で欠かすことができない。本研究では東南アジアの熱帯樹木群集において、変動環境下の動態予測のために、(1)樹木の成長によって変化する形質・資源・デモグラフィー特性の連関を明らかにし、(2)形質ベースの生態系動態モデルを構築し、構成樹種間の形質の違いが資源とデモグラフィー特性を介して、多様性維持機構・NPP・炭素貯留量に与える影響を把握することを目的とする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、多様性が高く、林内の資源量の変化が複雑な東南アジアの熱帯樹木群集において、変動環境下の動態予測のために、(1)樹木の成長によって変化する形質・資源・デモグラフィー特性の連関を明らかにし、(2)形質ベースの生態系動態モデルを構築し、構成樹種間の形質の違いが資源とデモグラフィー特性を介して、多様性維持機構・NPP・炭素貯留量に与える影響を把握することを目的とする。初年度は新型コロナウイルスによる相手国の事情で、野外調査許可を得ることができなかったため、野外調査は実施できなかったが、共同研究者とともに研究所内の樹木を用い、(1)と関連する測定手法の確認を行い、マレーシアでの調査準備を進めた。また、国内の共同研究者とは3度ウェブミーティングを行い、またマレーシア森林研究所の研究協力者とは9月にウェブミーティングを行い、調査への協力を得られていたものの、マレーシア国内での行動制限が出ていたため、許可申請手続きが遅れた。2022年度は野外調査のためのサンプル取得許可申請を行い、1月に1回目の野外調査を実施した。野外調査では、広範なサイズの樹木21個体から枝を採取し、光利用と水利用と関連する生理的な形質と光環境を現地で測定した。また、同じ個体の幹の呼吸を測定し、材を採取した。採取したサンプルは調査地の宿泊施設に持ち帰り、形態的な形質を測定し、乾燥させた。例年よりも雨が多く、調査地の状況はあまりよくなかったものの、測定のプロトコルを作成・調整し、十分な量のサンプルを採取することができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は新型コロナウイルスによる相手国の事情で、野外調査許可を得ることができなかったため、野外調査は実施できなかったものの、ウェブミーティングを用いて、国内外の共同研究者と準備を進めることができた。また、生理的な測定手法については国内の研究所内で予備試験を行うことができた。調査の遅延のため2022年度に繰越したが、1回目のマレーシアの野外調査を順調に終えることができ、今後の調査を効率的に行うためのプロトコルを作成できた。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度の現地調査では昨年度作成したプロトコルを元に、より広範な樹種から形質を測定し、同時に、資源量の測定も行う予定である。また、採取したサンプルを持ち帰り、化学分析を進める。さらに、デモグラフィー特性を推定するための毎木データの整理をすすめ、最新のデータを追加するためにセンサスを行う。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)