Project/Area Number |
21H02298
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 41020:Rural sociology and agricultural structure-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松本 武祝 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40202329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 七絵 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所, 新領域研究センター環境・資源研究グループ, 研究グループ長代理 (10450537)
戸石 七生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (20622765)
稲葉 継陽 熊本大学, 永青文庫研究センター, 教授 (30332860)
小川 道大 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (30712567)
今村 直樹 熊本大学, 永青文庫研究センター, 准教授 (50570727)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
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Keywords | 地方行政領域 / 市町村合併 / 郡郷 / 比較史 / 郡 / 郷 / 比較史研究 / 郡と郷 / 比較研究 |
Outline of Research at the Start |
この研究では、中近世から近現代にいたる長期的変動という時間軸を設定して、近代以降における市町村合併の組合せの背景で作用してきた歴史的条件の析出を課題とする。とくに、中世に成立して現代に継承されてきたムラ-郷という重層的な社会・行政領域に着目する。 くわえて、ムラ-郷(郡・県)という重層的領域が見いだせる点で日本との類似するインド・中国・朝鮮を比較対象として設定して、地域社会・地方行政領域の長期変動を相互に比較する。
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Outline of Annual Research Achievements |
日本は、「平成の大合併」を含めて過去に3期にわたって市町村の「大合併」を経験した。この研究では、中世~現代という長期的変動という時間軸およびアジア諸地域間の比較という空間軸を設定して、アジア諸地域における地域社会(共同体)・地方行政の改編過程との比較を通じて、日本の市町村合併の特質を浮かび上がらせることを目的としている。具体的には、非百姓身分(カースト)集団の再生産領域である地域共同体(郷)を発達させたインド、国家官僚制度と地域社会との結節点として郡(朝鮮)あるいは県(中国)を発達させた朝鮮・中国を取り上げてゆく。 今年度の研究業績は、下記のとおりである。 1.日本を対象として、① 中世~近世期におけるムラ-郷-郡という重層的な地域社会・地方行政領域の成立と展開の過程、② 近代における郷レベルでの地域社会の改編過程に関する研究史を整理した。 2.近世において領国支配地域であった熊本県(熊本藩)に関する文献調査を行い、熊本藩地方行政に関する実証分析を行った。また、近世において非領国支配地域であった神奈川県秦野地域に関する近世および近代の文献調査を通じて資料収集を行った。 3.西インド(インダプール郡)を対象と知る現地調査を行い、資料収集を実施した。また、中国農村地域および韓国全羅北道農村地域に関する文献調査を通じて、資料収集を行なった。 4.2023年度末に研究会を開催して、1年間の研究成果を報告しあって相互に討議を行った。くわえて、次年度の研究課題を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染防止対策が緩和されて国外・国内の調査が再開されたが、この間のブランクを取り戻し切れておらず、想定した進捗度に達していない。 年度末には、リモートで研究報告会を開催し、研究の進捗度を相互に確認しあった。また、今後の研究計画についても相互に確認しあった。これを機会として、研究の進捗度を高める体制を整備した。
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Strategy for Future Research Activity |
1)これまでの共同研究を通じて構築してきた分析枠組みと分析手法を用いて、研究対象地の事例に関する資料の分析をおこなう。 2)近世において非領国支配地域であった秦野市横野地区と領国支配地域であった熊本県に関する現地調査を実施して資料収集をする。 3)西インド(インダプール郡)および朝鮮(韓国・全羅北道)に関する現地調査を通じて、資料収集を行なう。 4)夏休み期間中および期末に研究会を開催して、研究成果を共有し、今後の研究課題を確認する。
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