超寿命の家畜精子産生システム開発に資する精子幹細胞の性質解明
Project/Area Number |
21H02341
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 42010:Animal production science-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
原 健士朗 東北大学, 農学研究科, 准教授 (60551546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 幹 東北大学, 農学研究科, 教授 (20250730)
鈴木 伸之介 基礎生物学研究所, 生殖細胞研究部門, 助教 (00755994)
平舘 裕希 大阪大学, 微生物病研究所, 特任助教 (20649157)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
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Keywords | 精巣 / 精子幹細胞 / 加齢 / マウス / ウシ / ニワトリ |
Outline of Research at the Start |
精子幹細胞は、持続的に精子産生する能力を秘めた希少細胞であり、精巣からの回収後、体外での未分化維持と精子への分化誘導が可能になれば、優良個体精子の長期的産生が実現する。しかし、産業動物の精子幹細胞の特定・回収・培養に必要な幹細胞の細胞生物学的性質に関する知見は十分に蓄積されていない。本研究は、精子幹細胞の遊走および細胞外基質分泌に着目し、マウスを用いて分子機構と生理的役割を解析するとともに、家畜・家禽との種間共通性・相違性を解析する。得られる成果は、ほ乳類精子幹細胞の制御機構の一端を明らかにするものであり、家畜の体外精子生産の研究開発に資する生物学的知見となる。
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Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は以下の3項目を実施し、精子幹細胞の遊走および細胞外基質分泌の制御機およびその種間共通性・相違性の検討を進めた。1)マウス未分化型精原細胞を対象として、既報のマイクロアレイもしくはRNAシークエンシングのデータセットの解析、細胞回収後のRT-PCRによる遺伝子発現解析、in situハイブリダイゼーションによるmRNA局在解析、免疫組織化学によるタンパク質局在解析をそれぞれ実施し、未分化型精原細胞で発現する細胞外基質関連遺伝子・タンパク質の一部を明らかにした。本項目の一部は研究分担者とともに実施した。2)前項目で特定した遺伝子群のうち、その分子機能が精子幹細胞の移動において特に重要と予想された遺伝子1つについて細胞種特異的な遺伝子欠損マウスを作製し、2022年以降に同遺伝子の精子幹細胞における機能を検討するための技術基盤を確立した。なお、同遺伝子は全身性遺伝子欠損の場合に胎性致死となるため、Cre/LoxPシステムを応用した未分化型精原細胞特異的な遺伝子機能欠損マウスを作製した。3)前項目で着目した遺伝子・タンパク質について、精子幹細胞におけるその発現の種間差比較を行うため、成ウシ・ニワトリ精巣の採材・固定・包埋を行った。本項目の一部は研究分担者とともに実施した。 以上、2021年の計画を予定通りに実施し、2022年以降の解析に必要な知見・技術が整った。本研究の推進により、実験・産業動物の精子幹細胞の特定・回収・培養に必要な幹細胞の細胞生物学的性質に関する知見が得られることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに研究を実施できたため、「おおむね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年は以下の解析を実施する。1)2021年に確立した遺伝子欠損マウスの表現型を解析する。2)ウシおよびニワトリの未分化型精原細胞における細タンパク質局在を解析する。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)