Project/Area Number |
21H02704
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49020:Human pathology-related
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
稲垣 宏 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (30232507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 里志 北海道大学, 大学病院, 講師 (00374421)
中黒 匡人 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (00718356)
奥村 嘉英 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00792483)
岩井 大 関西医科大学, 医学部, 教授 (10232638)
丹生 健一 神戸大学, 医学研究科, 教授 (20251283)
草深 公秀 地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院(救急診療部、循環器病診療部、がん診療部、臨床診療部, 病理学部, 医長 (20368228)
櫻井 一生 藤田医科大学, 医学部, 教授 (30178610)
山元 英崇 九州大学, 大学病院, 准教授 (30404073)
河田 了 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (40224787)
村瀬 貴幸 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (40315875)
田口 健一 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 病理診断科部長、臨床検査科部長、腫瘍病理学研究室長 (40325527)
正木 彩子 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (40648044)
羽藤 直人 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (60284410)
多田 雄一郎 国際医療福祉大学, 医学部, 准教授 (70292430)
川北 大介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (70584506)
花井 信広 愛知県がんセンター(研究所), がん予防研究分野, 研究員 (80381797)
大上 研二 東海大学, 医学部, 教授 (90223734)
長尾 徹 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (90261007)
長尾 俊孝 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (90276709)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,550,000 (Direct Cost: ¥13,500,000、Indirect Cost: ¥4,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2021: ¥7,410,000 (Direct Cost: ¥5,700,000、Indirect Cost: ¥1,710,000)
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Keywords | 唾液腺癌 / キメラ遺伝子 / 分子病態 / 分子標的薬 / 唾液腺腫瘍 / 腺様嚢胞癌 / 粘表皮癌 / 個別化治療 |
Outline of Research at the Start |
唾液腺癌は稀な腫瘍であるが、われわれは多施設共同研究組織を構築し、これまでに代表的な唾液腺癌である粘表皮癌、腺様嚢胞癌をそれぞれ多数収集した。収集した症例を用いて個別化を見据えた分子病理学的解析を行ってきたが、本研究では症例収集をさらに進めるとともに、唾液腺癌の中では最も頻度の高い腺様嚢胞癌と粘表皮癌を対象に個別化治療確立に向けた研究を進める。
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Outline of Annual Research Achievements |
唾液腺癌は稀な腫瘍であるが、われわれは多施設共同研究組織を構築し、これまでに多数の症例を収集した。2022年度は以下の研究を行い、論文発表を行った。 1.唾液腺腫瘍の中で最も頻度の高い多型腺腫は多彩な組織像を示すが、どの組織像が腫瘍であり、どの組織像が反応性(非腫瘍性)であるかはこれまで不明であった。われわれは腫瘍全体の融合遺伝子FISHデータを解析し、導管、筋上皮、軟骨様組織が腫瘍性であり、脂肪、繊維、内皮組織は非腫瘍性であることを明らかにした(Hum Pathol, 2022. PMID: 34906590)。 2.われわれは国際共同研究を行い、稀な腫瘍である胸腺粘表皮癌の臨床病理学的、分子病理学的特徴を系統的に解析した。興味深いことに、CRTC1-MAML2融合遺伝子は56%の症例に認められ、患者の予後良好と関連した(Am J Surg Pathol, 2022. PMID: 35319525)。 3.304症例の唾液腺導管癌を収集し、予後と関連する因子の解析を行った。その結果、転移陽性リンパ節数、高い臨床病期、小唾液腺発生が予後因子として抽出された(Head Neck, 2022. PMID: 35352425)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は予定していた研究の論文発表を行った。また次年度に向けての研究も特段の支障なく進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は以下の研究を行うことを予定している。 腺様嚢胞癌を対象に以下の研究を行う:①本腫瘍に関わる融合遺伝子による腫瘍分類、②未知融合遺伝子の検索、③本腫瘍におけるSuper-enhancerの関与の解明、④融合遺伝子陰性症例の全ゲノムシーケンス。 粘表皮癌を対象に以下の研究を行う:①CRTC1/3-MAML2融合遺伝子陰性症例におけるCRTC1/3遺伝子変異の検索、②未知の融合遺伝子の検索、③本腫瘍におけるSuper-enhancer関与の解明、④融合遺伝子陰性症例の全ゲノムシーケンス。
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