Project/Area Number |
21H02713
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 49030:Experimental pathology-related
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
笹原 正清 富山大学, 学術研究部医学系, 特別研究教授 (20154015)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 寿 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (00239617)
山本 誠士 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (10456361)
中川 崇 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (40610374)
高雄 啓三 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (80420397)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 血小板由来増殖因子 / 受容体 / メタボロミクス / 神経幹細胞 / アンチエイジング |
Outline of Research at the Start |
神経疾患の多くが加齢とともに出現します。これらは、来るべき超高齢社会における健康寿命を阻害する克服すべき医学研究上の重要な課題です。近年、成体脳に分布する神経幹細胞/前駆細胞(NSPCs)の老化が高齢者の神経疾患の発生に中心的にかかわることが多くの研究により示唆され、その老化の阻止は様々な神経疾患を克服する戦略として注目されています。
本研究課題は全く新しい観点からNSPCsの老化と関連する代謝制御機構を明らかにします。これによって脳の老化機構を解明し、脳のアンチエイジングにより健康寿命を延伸し豊な超高齢社会の実現を目指します。
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Outline of Annual Research Achievements |
老化と関連する神経疾患の克服は、超高齢社会に健康寿命の延伸をもたらす必須の研究課題です。近年の多くの研究が成体脳に分布する神経幹細胞/前駆細胞 (Neural stem/progenitor cells, NSPCs) の加齢に伴う変化が脳の老化の本質であることを示唆しており、その阻止は老化関連疾患を克服する戦略として注目されています。 酸化型nicotinamide adenine dinucleotide (NAD+)は加齢とともに発現が減少し、その補充が様々な老化に伴う生体の変化を抑制することが報告されつつあるものの、NAD+およびこれが関与する代謝制御の機序は明らかにされていません。 本研究課題では、培養したNSPCsでのPdgfra遺伝子のノックアウトはNAD+を著しく減少させると同時に、老化細胞固有の細胞死を伴わない安定的な増殖の抑制と、老化随伴現象をもたらすことを明らかにしました。現在これらをもたらす細胞内シグナルおよび代謝の変化についての解析を実施しています。研究の一部はマウスの生体についても実施しており、Pdgfra遺伝子のノックアウトのもたらす老化促進を明らかにしつつあります。 当該研究によって、NSPCの増殖因子シグナルを標的とする脳のアンチエイジングの機構を解明することにより、脳の抗老化戦略の新たな治療標的を提案し、により健康な超高齢社会の実現を目指します。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初代培養とした神経幹細胞/前駆細胞 (Neural stem/progenitor cells, NSPCs) に加えて、NSPC特異的にPdgfra遺伝子遺伝子のノックアウトを導入したマウスを作製し、NSPCニッチ組織についての老化についての研究を進めることができました。 これらによって、Pdgfra遺伝子のノックアウトが誘導するNSPCの老化の形質、分子機構等についての系統的な知見が得られています。また、同時に進行している神経堤由来の幹細胞のPdgfra遺伝子遺伝子のノックアウトによって新たな知見を得ており、論文を作成しています。従って、研究の進行が順調に進展しているものと判断しています。
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Strategy for Future Research Activity |
確立できた実験系をもとに仮説を軸に研究を推進し、さらに仮説を超える生物学的な事実あるいは意義を追求していきます。 NSPC特異的にPdgfra遺伝子遺伝子のノックアウトが誘導すると考えられる細胞の老化について、これまでの老化機構として考えられているいくつかの主たる老化機序との異同、その老化を阻止する戦略についての知見を蓄積し、論文の作成と投稿を目標とします。
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