ホルモン連関とクローン性造血から探る糖尿病性心筋症の原因解析
Project/Area Number |
21H02911
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
室原 豊明 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (90299503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂東 泰子 (暮石泰子) 三重大学, 医学系研究科, 教授 (60452190)
柴田 玲 名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (70343689)
清水 優樹 名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (90801887)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 糖尿病 / 心不全 / 糖尿病性心筋症 / 2型糖尿病 / 毛細血管障害 / 心筋代謝障害 / サイトカイン / グルカゴン / インクレチン / 組織虚血 / クローン性造血 / 血管新生 / アディポカイン / 血球系幹細胞 / サイトカインストーム |
Outline of Research at the Start |
2型糖尿病患者は日本でも増加しており、医学的のみならず社会的に大きな問題となっている。糖尿病患者では心筋梗塞や脳卒中に代表される心血管病や心不全・がんなどの合併が非糖尿病患者よりも多く、それらの合併は患者の生命予後やQOL を左右する。糖尿病に伴う心不全のうち冠動脈疾患を伴わない、いわゆる「糖尿病性心筋症」につき、グルカゴン関連蛋白(グルカゴンやインクレチン)、クローン性造血、アディポカインの観点から機序に関する考察を加え、最終的にはそれらに関連した治療薬開発の緒を探るのが、本申請研究の主たる研究概要である。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年2型糖尿病患者では、動脈硬化性心血管病に加え、心不全を非常に多く合併することが注目されるようになってきた。本課題研究では、糖尿病に伴う全身代謝異常や糖尿病性細小血管傷害などが、いかに心機能の低下に関与しているのかについて検討を加える。その中で、インクレチンやグルカゴンと 毛細血管機能、血管新生機能に着目して研究と新規治療法の開発を目指している。グルカゴン関連ペプチドは、心筋や血管内皮細胞にも受容体が存在しており、直接的効果がある。グルカゴン関連ペプチドにより血管新生 を惹起できることが報告されており、グルカゴン関連ペプチドと糖尿病性毛細血管障害の関連性が注目されている。我々はグルカゴン・GLP-1両欠損マウスを入手 し研究を継続しており、その結果興味ある知見を得たので現在論文投稿中である。また、我々は新規アディポカイン・マイ オカインを複数同定しており、これらが虚血部血管新生作用や抗心不全作用を有していることも報告した。たとえば、心筋虚血マウスにおいて、オーメンチンは心筋保護作用を示した(Ito M. et al. Circ. Rep. 2023;5:46-54.)。現在は、糖尿病とクローン性造血と心不全の関連性について検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)グルカゴン、GLP-1 研究:グルカゴン関連ペプチドに関する研究は、上記の概要のように、概ね順調に進行していると判断している。 (2)アディポカイン・マイオカイン研究: 新規のアディポカイン・マイオカインによる心血管保護効果に関する研究は、上記の概要のように、概ね順調に進行していると判断している。 (3)糖尿病とクローン性造血と心不全について。人員(研究者)不足と準備に時間を要しており, 2022年度からようやく着手している。 (4)その他の関連する成果: 関連する血管新生研究として、虚血組織においてリンパ管再生が血管新生時に重要であることなどを見出 し、論文として公表することができた。また、体内時計のリズム異常を動物に与えると、虚血組織の血管新生反応が低下することなどを示した。 我々 のグループのテーマである血管再生研究は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きグルカゴン関連ペプチド欠損マウスを用い、心筋虚血モデル、TAC 心不全モデル、血管新生モデルなどを用いて、グルカゴンや GLP-1受容体作動薬剤の 心血管系に与える役割を検討して行く。この中で、細胞内シグナル伝達経路の検討も加えていく予定である。また引き続き、新規のアディポカイン、マイオカインについても、動脈硬化モデル、血管新生モデル、心不全・腎不全モデルなどを用いて、それらの効果を検討して行きたい。 血管新生因子・抑制因子の研究に関しては、肺高血圧症、心筋梗塞などにおける動態も検討して行きたい。 クローン性造血に関する研究を本格的に開始する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Adverse Effect of Circadian Rhythm Disorder on Reparative Angiogenesis in Hind Limb Ischemia2021
Author(s)
Tsuzuki K, Shimizu Y, Suzuki J, Pu Z, Yamaguchi S, Fujikawa Y, Kato K, Ohashi K, Takefuji M, Bando YK, Ouchi N, Calvert JW, Shibata R, Murohara T.
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Journal Title
J. Am. Heart Assoc.
Volume: 17
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Important Role of Concomitant Lymphangiogenesis for Reparative Angiogenesis in Hindlimb Ischemia.2021
Author(s)
Pu Z, Shimizu Y, Tsuzuki K, Suzuki J, Hayashida R, Kondo K, Fujikawa Y, Unno K, Ohashi K, Takefuji M, Bando YK, Ouchi N, Calvert JW, Shibata R, Murohara T.
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Journal Title
Arterioscler Thromb Vasc Biol.
Volume: -
Issue: 6
Pages: 2006-2018
DOI
NAID
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Presentation] Hydrogen Sulfide is a novel therapeutic target for secondary lymphedema2023
Author(s)
Suzuki J, Shimizu Y, Hayashi T, Che Y, Pu Z, Tsuzuki K, Narita S, Shibata R, Ishii I, Calvert JW, Murohara T
Organizer
第87回日本循環器学会
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