Project/Area Number |
21H02964
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54020:Connective tissue disease and allergy-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
三宅 幸子 順天堂大学, 医学部, 教授 (50266045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 麻子 順天堂大学, 医学部, 准教授 (40532726)
能登 大介 順天堂大学, 医学部, 准教授 (10598840)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,420,000 (Direct Cost: ¥13,400,000、Indirect Cost: ¥4,020,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 自己免疫 / 自己抗体 / B細胞 / T細胞 |
Outline of Research at the Start |
多くの自己免疫疾患では自己抗体が産生されるが、その産生と制御は未だ不明な点が多い。我々は視神経脊髄炎患者では、IL-2受容体(CD25)を発現し、その下流のSTAT5のリン酸化が亢進しているナイーブB細胞が存在すること、さらに濾胞性ヘルパーT細胞や末梢性ヘルパーT細胞以外に抗体産生細胞を助けるT細胞が存在することを見出した。本申請では、CD25陽性ナイーブB細胞が自己抗体産生細胞に分化する過程を明らかにし、抗体産生を促進する新規T細胞を同定することによって、自己抗体産生にユニークな経路の解明をめざす。
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Outline of Annual Research Achievements |
本申請では、(CD25+NB)が自己抗体産生細胞に分化していく過程を明らかにすることによって、自己抗体産生にユニークな経路の解明をめざしている。CD25+NBの特徴を解析するために、視神経脊髄炎(NMO)、健常人、健常人ワクチン2回接種後の人から、CD25+NB、CD25-NBを分離し、RNAseq解析を行った。NMOでは、健常人とワクチン接種後の検体では発現遺伝子が類似していたが、NMOではこれら2群と異なっており、自己免疫に特有の特徴があることが推定された。NMOのCD25+NBでは、CD25-NBと比較するとBcl6やBach2の発現が低下しており、抗体産生細胞に特徴的な遺伝子発現パターンになっていることに加え、CD25発現抑制に関与する転写因子の低下がみられた。NMOのCD25+NB中に、自己抗体産生細胞が多く存在するかどうかについて検討を行った。CD25+NBを抗体産生細胞に分化させ、その培養上清中の抗AQP4抗体の検出を試みた。AQP4を強制発現させた細胞株を作成するなど検出系の改善を行ったが、上清には十分なIgが得られず検出にはいたらなかった。そこで、NMOのCD25陽性、CD25陰性それぞれのnaive B細胞をEBウイルスを用いて不死化し、抗体産生細胞に分化させた。CD25+NBから不死化した細胞がCD25-NB中から不死化した細胞よりも抗体産生細胞に分化しやすいことが確認できたが、培養上中清では抗AQP4抗体は検出できなかった。自己抗体産生を助ける新規T細胞の同定に関する研究では、CD4+キラー細胞のNMO患者で増加しているか症例数を増やして検討したところ、CD4+キラー細胞が増加している患者がいることがわかった。この細胞が抗体産生を増強するかどうかについては、現在検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自己抗体産生細胞に分化するB細胞の同定に関する研究では、CD25+NBの特徴を解析するために、NMO、健常人、健常人ワクチン2回接種後の人から、naive B細胞のCD25陽性と陰性の細胞を分離し、RNAseq解析を行い、その特徴を明らかにした。これはほぼ予定通りである。CD25+NBから分化した抗体産生細胞が抗AQP4抗体を産生するかどうか検討を行うため、検出系の改善としてAQP4を強制発現させた細胞株を作成した。またnaive B細胞については、EBウイルスを用いて不死化し、抗体産生細胞に分化させることも予定通り行いほぼ計画通りといえる。自己抗体産生を助ける新規T細胞の同定に関する研究では、CD4+キラー細胞のNMO患者で増加しているか症例数を増やして検討したところ、CD4+キラー細胞が増加している患者がいることがわかり、ほぼ予定通りといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
自己抗体産生細胞に分化するB細胞の同定: NMO患者末梢血CD25+NBでは、健常人、健常人ワクチン2回接種後の人のnaive B細胞のCD25陽性細胞は陰性細胞よりも抗体産生細胞に発現する分子の発現が亢進しており、特にNMO患者において顕著であることがわかった。本年度は、NMO患者のnaive B細胞のCD25陽性と陰性の細胞、さらにSwitched memory B細胞を分離し、レパトア解析を行う。また、NMO患者では、CD25+NBが増加する原因を検索する。さらに、NMO患者では、CD25+NBと病勢が関与するかどうか検索する。 自己抗体産生を助ける新規T細胞の同定:NMO末梢血のシングルセル細胞解析から、健常人と比較して増加しているT細胞集団があるかどうかを検討したところ、CD4+キラー細胞が増加していた。本年は、引き続きCD4+キラー細胞のNMO患者での疾患活動性との相関を検討する。また、CD4+キラー細胞に抗体産生促進機能があるかどうかをB細胞との共培養系を用いて検証を続ける。
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Report
(2 results)
Research Products
(58 results)
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[Journal Article] Gasdermin D?mediated release of IL-33 from senescent hepatic stellate cells promotes obesity-associated hepatocellular carcinoma2022
Author(s)
Yamagishi R, Kamachi F, Nakamura M, Yamazaki S, Kamiya T, Takasugi M, Cheng Y, Nonaka Y, Yukawa-Muto Y, Thuy LTT, Harada Y, Arai T, Loo TM, Yoshimoto S, Ando T, Nakajima M, Taguchi H, Ishikawa T, Akiba H, Miyake S, Kubo M, Iwakura Y, Fukuda S, Chen WY, Kawada N, Rudensky A, Nakae S, Hara E, Ohtani N
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Journal Title
Science Immunology
Volume: 7
Issue: 72
Pages: 1-15
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Journal Article] Activated mucosal-associated invariant T cells have a pathogenic role in a murine model of inflammatory bowel disease.2022
Author(s)
usuke Yasutomi, Asako Chiba, Keiichi Haga, Goh Murayama, Ayako Makiyama, Taiga Kuga, Mamoru Watanabe, Ryuichi Okamoto, Akihito Nagahara, Takashi Nagaishi, Saichiko Miyake.
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Journal Title
Cellular and Molecular Gastroenterology and Hepatology.
Volume: 13
Issue: 1
Pages: 81-93
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] OVA誘導性喘息モデルマウスにおけるMAIT細胞の役割2022
Author(s)
笹野 仁史, 原田 紀宏, 三道 ユウキ, 田辺 悠記, 原田 園子, 渡邉 敬康, 佐藤 良彦, 西牧 孝泰, 安部 寿美子, 上田 翔子, 後藤 愛, 竹重 智仁, 松野 圭, 伊藤 潤, 長岡 鉄太郎, 熱田 了, 千葉 麻子, 秋葉 久弥, 三宅 幸子, 高橋 和久
Organizer
第62回日本呼吸器学会学術講演会
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