Project/Area Number |
21H03073
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
寺田 幸弘 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (10260431)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤嶋 明子 秋田大学, 医学部附属病院, 助教 (00866460)
白澤 弘光 秋田大学, 医学部附属病院, 講師 (60598019)
高橋 和政 秋田大学, 医学部附属病院, 技術系スタッフ (60791910)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥12,610,000 (Direct Cost: ¥9,700,000、Indirect Cost: ¥2,910,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
|
Keywords | ヒト胚作製をともなうART研究 / ヒト第一体細胞分裂 / 蛍光ライブイメージング / ヒト胚染色体異数性 / ヒト胚代謝 / 第一体細胞分裂 / ライブイメージング / ヒト胚 / 細胞骨格 |
Outline of Research at the Start |
本研究では「ヒト受精胚の作製を行う生殖補助医療研究に関する倫理指針」に基づきアカデミアより初めて申請した実験計画よりヒト受精胚を作成し、ヒト受精から初期胚発生について多角的検討(細胞生物学・細胞生理学・細胞代謝学等)を行う。ヒト受精から初期胚の内部状態、特に雌雄前核融合後の第一分裂にフォーカスし、ヒト胚を侵襲的方法で解析し、これまで得られなかったより深く客観性をもったヒト胚発生の知見を得ることを目指す。本研究によって得られる新しい知見は、高度生殖医療(ART)における発生不良、特に高齢母体由来胚の発生能向上に論理的裏付けのある新たなる技術の開発に資するものになると考えられる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
研究に使用するヒト胚の作製のための卵子の蓄積を令和3年より開始している。しかし、コロナによる諸事スタックにより卵子の蓄積は停滞した状況にある。 併行して、遺伝子注入を必要としない、蛍光標識されたDNAおよび細胞骨格系に結合する化合物を用いたマウス第一細胞分裂の観察手法の開発をすすめた。 マウス2前核期胚より第一体細胞分裂の終了までのDNAおよび微小管、微小繊維のライブイメージングを得ることに成功した。(Okabe M, et.al.投稿中) この手法をヒト第一分裂の観察に応用すれば本研究の主目的は達成されることになる。しかし、前述のように研究用に作成するヒト胚に必要な卵子の蓄積がすすんでいないので、胚作製は現在行っていない。 現在はクリニックで蓄積されていたヒト2前核期余剰胚を双方の倫理委員会および日本産婦人科学会の倫理審査承認および登録を経て使用している。 令和4年度に観察条件のアセスメントが少しづつ改善され、現在最善の観察条件に至ったところであると考えている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた研究に供するヒト胚作製に関しては停滞している。しかし、他の方法で観察のターゲットであるヒト2前核期胚を入手することが可能となった。 また、遺伝子(既報ではmRNA)注入で行われていたライブイメージングの方法はヒト胚の観察には倫理的にも適さない。 本研究では遺伝子注入を伴わない方法でライブイメージングを得ることにマウス胚で成功した。 ヒト2前核期胚に関しても最善の観察条件設定が整った段階です。
|
Strategy for Future Research Activity |
上記のようにマテリアルおよび方法は確立したと考える。 今後まずは、ヒト胚を用いた第一体細胞分裂におけるDNAおよび細胞骨格の挙動を詳細に観察し知見を整理する。 従来の発生学では報告されなかった染色体挙動などの種々の知見が発表できると考えている。 以下2点が今後の研究遂行での留意事項と考えており、常に最善の対応策を考慮しながらすすめてゆく。 ①ヒト胚はサイズも大きく、観察できるサンプル数も限られている。 ②いままでの研究よりはヒト第一分裂における核および細胞骨格の挙動はかなり多様性に富んでおり、普遍的な真実をどのようにとらえるか。
|