情報鮮度 AoI に関する基礎理論の確立と多様な情報通信システムへの応用
Project/Area Number |
21H03399
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 60020:Mathematical informatics-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
井上 文彰 大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (40779914)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 祐子 東京工業大学, 工学院, 准教授 (20640999)
丸田 一輝 東京理科大学, 工学部電気工学科, 准教授 (30801170)
久野 大介 大阪大学, 大学院工学研究科, 助教 (40802088)
桂井 麻里衣 同志社大学, 理工学部, 准教授 (70744952)
西尾 理志 東京工業大学, 工学院, 准教授 (80711522)
中山 悠 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80802058)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,590,000 (Direct Cost: ¥4,300,000、Indirect Cost: ¥1,290,000)
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Keywords | Age of Information / 情報鮮度 / 待ち行列理論 / 情報通信システム / 情報通信工学 / Age of information |
Outline of Research at the Start |
リアルタイム情報共有は,近未来における多様な情報通信アプリケーションを支える最重要機能の一つであると目されており,その性能評価のために近年導入されたのが情報鮮度 Age of Information (AoI) の概念である. しかし,AoI の概念を実際のアプリケーションへ応用する上で,「AoI の目標値をいかに客観的かつ合理的に定めるか」という本質的な課題に対する十分な知見が未だ得られていない.本研究課題では俯瞰的な理論研究と実際的な応用研究を並行して実施し,それらの成果を統合することにより,多様なシステムに適用可能となる形でこの問題の解決に取り組む.
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Outline of Annual Research Achievements |
リアルタイム情報共有は,近未来における多様な情報通信アプリケーションを支える最重要機能の一つであると目されている.リアルタイム情報共有の性能評価には遅延時間を始めとする従来の性能指標では不十分であることが知られており,その解決のために近年導入されたのが Age of Information (AoI) の概念である. AoI は情報鮮度を定量化する指標であり,その応用性への高い期待から,最近では活発な研究が国際的に行われ始めている.しかし,AoI の概念を実際のアプリケーションへ応用する上で,「AoI の目標値をいかに客観的かつ合理的に定めるか」という本質的な課題に対し,十分な知見が未だ得られていない.本研究課題は,俯瞰的な理論研究と実際的な応用研究を並行して実施し,それらの成果を統合することにより,多様なシステムへ適用可能な形でこの問題の解決に取り組むことを目的とする. 本年度は,応用研究の題材として,水中画像伝送システム,車載スモールセルネットワーク,クラウドゲーミングシステム,ならびに人工知能 (AI) エッジ推論システムを取り上げ,これらのシステムの数理モデル化と解析を実施した.特に,水中画像伝送システムについては通信における物理層レベルからのモデル化に加え,深層学習に基づいて情報源・通信路結合符号化と変調を一括化する新たな手法を具体的に検討した. また,理論研究については,離散集合ならびに連続値集合上に値を取る二種類の連続時間確率過程について,AoI とモニタリング精度を結びつける定式化ならびに諸量の特徴づけを行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は,複数の情報通信システムに対する数理モデル化ならびに解析を行い,さらにこれと並行してAoI とモニタリング精度を関係付ける理論研究を進行できたため.
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Strategy for Future Research Activity |
各システムにおける情報鮮度ならびにモニタリング精度に関する解析を引き続き進め,加えて,本年度に得られた成果を国際会議ならびに学術論文誌において発表する.
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)