Project/Area Number |
21H03432
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 60060:Information network-related
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
高野 知佐 広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (60509058)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小畑 博靖 広島市立大学, 情報科学研究科, 准教授 (30364110)
會田 雅樹 東京都立大学, システムデザイン研究科, 教授 (60404935)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,290,000 (Direct Cost: ¥13,300,000、Indirect Cost: ¥3,990,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,460,000 (Direct Cost: ¥4,200,000、Indirect Cost: ¥1,260,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,980,000 (Direct Cost: ¥4,600,000、Indirect Cost: ¥1,380,000)
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Keywords | オンラインソーシャルネットワーク / エコーチェンバー現象 / ユーザダイナミクス / オンラインソーシャル・ネットワーク / 振動モデル / ネット炎上抑制 / AIボット / 情報流通技術 / オンラインソーシャルネッ トワーク |
Outline of Research at the Start |
情報ネットワークを介したオンラインソーシャルネットワーク(OSN)では,狭いコミュニティで一般常識とはかけ離れた特定の信念が強化され尖鋭化していくエコーチェンバー現象が問題となっており,偏った信念に基づく行動の過激化は実社会の秩序を脅かしかねない危険性を孕んでいる.本研究は,エコーチェンバー現象の発生の抑制や拡大速度の緩和を目的として,OSNのユーザダイナミクスを情報ネットワークの枠組みで沈静化することを目指し,情報ネットワーク制御による適切な情報流通技術の基礎理論を確立すると共に,低コストで有効性の高い実現方法として,AIを用いた知的仮想ユーザを利用した情報流通技術を確立する.
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Outline of Annual Research Achievements |
情報ネットワークを介したソーシャルネットワーク (オンラインソーシャルネットワーク) の活動は実社会の活動にも大きな影響を及ぼすため,その利点を引き出しつつも大きな社会損失が生じないような技術的枠組みを確立することは急務である.特に,狭いコミュニティで一般常識とはかけ離れた特定の信念が強化され尖鋭化していくエコーチェンバー現象が問題となっていて,偏った信念に基づく行動の過激化は実社会の秩序を脅かしかねない危険性を孕んでいる.本提案研究は,ユーザの個性のモデル化をユーザダイナミクスの振動モデルに組み込んで,情報流通の適正化を議論可能な理論モデルを構築した後に,仮想的なユーザの振る舞いによって情報流通を適正化するための基盤技術を確立し,AI を利用した仮想ユーザなどを用いたスケーラブルな情報流通適正化技術によるエコーチェンバー現象の対策技術の確立を目指すものである.2022年度,これまで明らかにしたユーザの個性の影響やその集団としての振る舞いの知見に基づき,情報流通の適正化を実現するソーシャルネットワーキング技術の基盤技術を確立した.具体的にはユーザのアクティビティを効果的に抑制するネットワーク構造について明らかにし,仮想ユーザノードの配置やそのリンクの重みについても理論的に考察した.またネットワーク構造(ランダムネットワーク,スケールフリーネットワーク)に対するリンクの重みに対する抑制効果を,振動モデルを用いた評価によって効果があることを確認した.さらにAWS上の仮想的なSNSシステムを構築し,口コミとともにユーザのアクティビティが爆発的に増加するようなシステムを構築した.2023年度はその仮想システムをつかって炎上の抑制ができるかを確認する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度,これまで明らかにしたユーザの個性の影響やその集団としての振る舞いの知見に基づき,情報流通の適正化を実現するソーシャルネットワーキング技術の基盤技術を確立した.具体的にはユーザのアクティビティを効果的に抑制するネットワーク構造について明らかにし,仮想ユーザノードの配置やそのリンクの重みについても理論的に考察した.またネットワーク構造(ランダムネットワーク,スケールフリーネットワーク)に対するリンクの重みに対する抑制効果を,振動モデルを用いた評価によって効果があることを確認した.さらにAWS上の仮想的なSNSシステムを構築し,口コミとともにユーザのアクティビティが爆発的に増加するようなシステムを構築した.
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Strategy for Future Research Activity |
理論的考察およびシミュレーション評価によって,ネットワーク構造とリンクの重みを制御することによって炎上の抑制効果があることがわかった,今後はこの理論的に裏付けされた方法に対して,仮想的に作成したSNS炎上システムを用いた評価実験を行う予定である.
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