Project/Area Number |
21H03682
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 英海 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20349228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 修 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00733007)
桑原 尚子 岩手県立大学, 総合政策学部, 准教授 (10611361)
阿部 尚史 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 准教授 (20589626)
近藤 洋平 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (20634140)
辻上 奈美江 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (30584031)
菊地 達也 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 教授 (40383385)
山口 昭彦 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (50302831)
三村 太郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (50782132)
鈴木 啓之 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任准教授 (50792488)
辻 明日香 川村学園女子大学, 文学部, 准教授 (60549509)
三代川 寛子 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (90614032)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥17,160,000 (Direct Cost: ¥13,200,000、Indirect Cost: ¥3,960,000)
Fiscal Year 2023: ¥5,850,000 (Direct Cost: ¥4,500,000、Indirect Cost: ¥1,350,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
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Keywords | 中東地域 / イスラーム / キリスト教 / 少数派 / 脆弱性 |
Outline of Research at the Start |
本研究はイスラーム圏における社会的少数派・弱者の生存戦略に着目し、その変遷と特徴をアイデンティティを基軸とした比較研究によって明らかにするものである。宗教や宗派、民族、その他の社会的位置づけから少数派の立場に置かれた人々の生存戦略を、中世から現代までの通史的視点、中央アジアから北アフリカ、さらには難民としての移住先の欧米に至る地域横断的な分析によって、イスラーム圏におけるアイデンティティの多様性や重層性を明らかにしていく。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究における各作業グループの研究テーマは以下のとおりである。作業グループ1においては、中東における宗教的マイノリティーの存在に着目し、信徒や信徒集団がどのように自らを他者に対して表象し、また他者からどのような自己像を求められているのかを明らかにする。作業グループ2においては、社会に構築された枠組み(法やジェンダー秩序を含む)を基軸として、アイデンティティの表出(隠蔽)過程を分析する。作業グループ3においては作業グループでは、クルド人、イラン人、パレスチナ人などを事例として、国家建設や既存の国家との関係性のなかで、人々がどのような生存戦略を採用してきたのかを明らかにする。 2022年度には、以上のテーマについて、各グループで資料の収集と分析を進め、定期的に行う会合で検討を行った。 研究グループ全体としても、4月~5月に東京大学および上智大学で公開講演会を開催したほか、定期的に会合を開催し、作業グループ間の調整や研究調査過程の検討を行い、グループ全体としての最終的な成果発表のための準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね年度当初に予定していたとおりの研究活動を実施できた。コロナ・パンデミックが収束に向かう中で海外での研究成果発表や調査なども一部再開することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでどおり各作業グループにおいて研究を進めるとともに、研究グループ全体としても定期的に会合を開催して研究成果の検討を行う。今年度中には数回の公開の講演会も行う。また、海外への渡航が可能になった状況に合わせて、これまでに実施できなかった海外での調査なども再開する。
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