小学校理科における九頭竜川水系と流域地質の教材化と学習プログラムの開発
Project/Area Number |
21H03920
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | 福井市立日新小学校 |
Principal Investigator |
uno hideo 福井市立日新小学校, 校長
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥320,000 (Direct Cost: ¥320,000)
Fiscal Year 2021: ¥320,000 (Direct Cost: ¥320,000)
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Keywords | 九頭竜川 / 地学教育 / 防災や減災 / 九頭竜川の教材化 |
Outline of Research at the Start |
小学校教員の指導しにくい領域分野は地学であり、地学の野外調査を行った経験がある教職員はごくわずかである。一方、九頭竜川は福井県嶺北地方を流れる一級河川であり、流れる水の働きによるV字渓谷、扇状地、川原、河口など、上流、中流、下流の土地の変化の様子を観察できる。また、気象災害の資料、その後の防災、減災への取り組みの資料もそろっていたり、流域の地層からは多種類の岩石や中生代・新生代第3紀などの化石も発見されており、教材化することができる。小学校の児童に嶺北地方の九頭竜川や流域の地質素材を教材化した学習プログラムを開発し、地学の楽しさや面白さに触れながら小学校教員への普及開発を行うこととした。
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Outline of Final Research Achievements |
小学校理科における九頭竜川水系と流域地質の教材化と学習プログラムの開発を行った。九頭竜川や流域の地形や地質、災害や防災と地学教育に関する現状の認識を分析し,学習前後の認識と行動に関するアンケート用紙を作成し、事後評価を行い,事前評価と比較することで学習プログラムの分析を行った。その結果、開発した学習プログラムの有効性を確認することできた。また、福井県嶺北地方の地形と地質、大地の生成、防災への取り組みへの理解を深めることができた。更に、砂防ダム、護岸工事、ブロックなどの実際の防災や減災のための取組を学ぶことで、防災や減災のための理科の有用性が認識されていることが確認できた。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
九頭竜川や流域の地形や地質、実際の災害資料を教材化し,学習プログラムを開発し、教育実践を行ったことで、「理科を学ぶことは、災害を防いだり減らしたりすることに役立っている」と考える児童が90%を超え、防災や減災のための理科学習の有用性が認識された。また、九頭竜川という地域素材を教材化することで、福井県嶺北地方の地形と地質、大地の生成の理解を深めることができ、理科教員への参考資料とすることができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)