Project/Area Number |
21H03929
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1180:Education on school subjects, primary/secondary education-related
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Research Institution | 奈良市立平城西小学校 |
Principal Investigator |
KASUGA Hikaru 奈良市立平城西小学校, 小学校教諭
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
Fiscal Year 2021: ¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
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Keywords | 実験 / 事故 / 安全意識 / ロゴ |
Outline of Research at the Start |
理科において「観察実験」は非常に重要である。しかし、小学校では理科の準備にかけられる時間は限られており、実験に不安を抱えている教員もおり、様々な危険が潜んでいるといえる。より安全に「観察、実験」を行うためには、過去に発生した事故事例を教訓にすることは有効な手立てである。 最新の小学校理科における実験事故の傾向を明らかにし、事故事例集にまとめることで、今まで以上に安全に「観察、実験」を行うための方策を提案する。さらに、新しい学習内容について予想される事故を検討し、対応策や留意事項を提唱する。
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Outline of Final Research Achievements |
本研究により、最近の小学校理科における実験事故の傾向としては、4年生の「金属・水・空気と温度」の単元における事故の発生が目立つことが明らかになった。さらに、教科書の実験数や安全に関する記述について調査したところ、他の単元と比較して、実験数や実験操作数が多いことが分かった。 また、より安全に観察、実験を行うために4年生を対象に授業実践を行った。危険な場面を表現したロゴ(ピクトグラム)を用いて、安全意識を高めた上で実験を行うと、友達と声をかけ合ったり、慎重に実験をしたりする場面が多く見られた。実験前後のアンケートにおいても安全意識の高まりを確認することができた。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
小学校では、実験に不安を抱えている教員がいたり理科の準備にかけられる時間が限られていたりするため、様々な危険が潜んでいる。そのような不安や危険を解消し、より安全に観察、実験を行うために、最新の事故事例の傾向を明らかにしたことは安全に理科実験を行うために有効な手立てになると考えている。 一方で、安全に理科実験を行うためには、教師の安全管理が強調されがちであるが、実際は、教師、児童、学習内容、環境、設備等複雑な要因が絡みあっている。本研究は、その児童の安全意識の向上にも注目して取り組んだことで、より一層安全に実験を行うための有効な手段の一つになることを示唆することができたという点で重要である。
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