Project/Area Number |
21H04007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
1190:Special needs education-related
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Research Institution | 大阪府立住之江支援学校 |
Principal Investigator |
Iwayama Kaina 大阪府立住之江支援学校, 特別支援学校 主幹教諭
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2021)
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Budget Amount *help |
¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
Fiscal Year 2021: ¥430,000 (Direct Cost: ¥430,000)
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Keywords | アセスメント / 個別の教育支援計画 / 学習指導要領 / チェックリスト |
Outline of Research at the Start |
個別の教育支援計画は、子ども個々にとって適切な教育・支援を継続的に行うための要となる。学習指導要領は、発達段階に基づき学習内容を示す基準である。この2つをつなぐ実態把握の共通ベースになりうる発達的観点を基にした「支援のための発達アセスメント」と、その結果を経て検討できる「合理的配慮などの支援方法アイディアリスト」が付与された新しい『個別の教育支援計画』ツールを開発した。この発達アセスメントと、すでに標準化されている心理アセスメントを特別支援学校や地域の学校の児童生徒を対象に実施・比較することにより妥当性や信頼性を検証し、エビデンスに基づいた知的/発達障害の支援や教育現場で有用な尺度を作成する。
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Outline of Final Research Achievements |
A2[支援のための発達アセスメント]は,教育活動に直結する『個別の教育支援計画』に付与する実態把握ツールであり,学習指導要領の発達段階の把握と客観的な支援計画が作成できる。その妥当性を検証するために,知的発達段階で分類した3段階のアセスメントとVineland-Ⅱ適応行動尺度の関連領域ごとの相関関係について,知的・発達障害のある児童生徒のデータを基に基準関連妥当性から分析した。領域間の相関係数は,中程度から強い相関もしくは負の相関を示した。また,影響があると想定される領域間についても中程度から強い相関もしくは負の相関を示した。本結果より,A2アセスメントは基準関連妥当性があることが確認できた。
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Academic Significance and Societal Importance of the Research Achievements |
A2[支援のための発達アセスメント]は,経験の少ない指導者でもエビデンスに基づき,連携・引継ぎの共通理解ベースとなる『個別の教育支援計画』が作成できる。また,学習指導要領の発達段階を把握することで,指導計画作成に役立つ。 本研究において,『個別の教育支援計画』に付与するエビデンスのあるアセスメントとして利用するための最低限の条件をクリアできたと考える。筆者はA2のユーザビリティについても確認している。本結果と合わせて考えると,A2は専門性の少ない教員でも比較的に簡便に使用可能であることから,インクルーシブ教育での活用が期待できる。
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